廃材からギターを作る職人追ったドキュメンタリー公開、斉藤和義らのコメントも

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米ニューヨークにあるギターショップのドキュメンタリー「カーマイン・ストリート・ギター」が、8月10日より公開される。

「カーマイン・ストリート・ギター」

「カーマイン・ストリート・ギター」

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「カーマイン・ストリート・ギター」ポスタービジュアル

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グリニッジ・ヴィレッジに位置する“カーマイン・ストリート・ギター”は、ニューヨークの建物から出た廃材を使ってギターを作る店。本作には、寡黙なギター職人リック・ケリー、パンキッシュな装いの見習いシンディ、リックの母親が営むこの店の1週間が映し出される。またビル・フリゼールマーク・リーボウチャーリー・セクストンらギタリストや、映画監督のジム・ジャームッシュが来店する様子も。「ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男」のロン・マンが監督を務め、ザ・セイディースが音楽を手がけている。

「カーマイン・ストリート・ギター」

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「カーマイン・ストリート・ギター」

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1999年に同店を訪れたというミュージシャンの斉藤和義は「ケリーさん、シンディ。いつまでも美しいギターを作り続けてください。また遊びに行きまーす!」とコメント。またフジファブリックの山内総一郎は「リックさんの優しい姿に、ギターを始めた頃から楽器屋さんで色んなこと経験させてもらった自分は、また一つ何か大事なことを教わった気がします」と、クリープハイプの尾崎世界観は「新しいギターが欲しくなるのではなく、今持っているギターをより大切にしたくなる。そんな映画だった」と述べている。そのほか、鈴木茂、矢野顕子、真島昌利、ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)らのコメントも以下に掲載した。

「カーマイン・ストリート・ギター」は東京・新宿シネマカリテ、シアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。なおYouTubeでは本作の予告編が公開されている。

斉藤和義 コメント

1999年、ロバート・クワインとレコーディング出来ることになり滞在していたニューヨーク。
毎日のように街を色々と案内してくれました。
その中で1番好きなギター屋だと言って連れて行ってくれたのがカーマイン・ストリート・ギター。
ケリーさんはとても気さくな方で、偏屈者のクワインが心許しているのがすぐに伝わってきました。
2004年、毎日店に顔を出していたクワインが数日来ない事を不審に思い、警察に届けてくれたのもケリーさん。
映画の中で壁のクワインの写真がズレて直してもまたズレる…。
最高のシーンでした。
ロン・マン監督、素敵な映画をありがとう!
ケリーさん、シンディ。
いつまでも美しいギターを作り続けてください。
また遊びに行きまーす!

鈴木茂 コメント

ニューヨークの街角にあるこのギターショップには夢があっていいですね。
ギタービルダーが楽器の価値を高めていくために、あらゆる事を妥協をしないで追求をしている姿勢にはとても共感するし刺激になります。
僕のアンプをメンテナンスしてくれている方もやはり携帯電話を持たないですね。

矢野顕子 コメント

私のうちのすぐ近くにある、ひなびたドアの向こう側。こんなに豊かな時間が流れていた。
お願い、火事にならないで。二人で手が動かなくなるまで作り続けて。
これを見たら誰もが同じ気持ちになるだろう。

真島昌利 コメント

昨日から明日へ、ニューヨークの鼓動は今日も美しく鳴り響く。
ありがとうリック、シンディそしてドロシー! ロックンロール!

山内総一郎(フジファブリック)コメント

カーマイン・ストリート・ギターは2009年の春頃に一度伺ったことがあります。
劇中のビル・フリゼールさんの「Surfer Girl」は息をのむほど美しい音でしたし、何よりギターや木材を眺め、扱うリックさんの優しい姿に、ギターを始めた頃から楽器屋さんで色んなこと経験させてもらった自分は、また一つ何か大事なことを教わった気がします。
この映画に出会えたことに感謝しています。

尾崎世界観(クリープハイプ)コメント

弾くように話したり、話すように弾いたり。
新しいギターが欲しくなるのではなく、今持っているギターをより大切にしたくなる。
そんな映画だった。

ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)コメント

NYの歴史は、彼の手によってこの先も受け継がれていく。
それがギターという形だなんて、最高じゃないか!

チチ松村(GONTITI)コメント

廃材を使ってギターを作る、ケリーさんのルール。これは、ゴミ箱に捨てられていたギターで、今までに何百曲も作曲してきた僕と相通ずるものがあり、観ていて幸せな気分になりました。

指出一正(ソトコト編集長)コメント

人と道具とまち、未来につながる、あたたかい時間軸を感じました。
もうひとつのSDGs(Sustainable Development Guitars)ですね!

ピーター・バラカン(ブロードキャスター)コメント

リック・ケリーが作るギターは文字通りニューヨークの一部です。
また、こじんまりとした彼の店の客層はダウンタウンNYC文化を象徴する錚々たるメンツばかりです。
店の奥でこつこつと作業するリックの姿は日本の伝統職人を思わせる時もあり、
決して余計な口をききませんが、木とギターに対する愛情はひしひしと伝わります。
ギター・ファンには堪らない映画です。

奥浜レイラ(音楽・映画パーソナリティ)コメント

古材の傷も染みもまるごと生かして作られたギターに触れると、たちまち頬がゆるむスーパーギタリストたちの素の姿にキュンとしました。ヤスリをかけるリックの手はまるで愛おしいニューヨークを撫でているよう。味のあるカーマイン通りもこの店も、必ず再訪したいです。

中村千晶(映画ライター)コメント

なんとも味わい深い!
ジム・ジャームッシュもふらりと立ち寄るこの店には、人生の真の豊かさがある。
店に漂う木の香りに酔い、音に酔う。

この記事の画像・動画(全13件)

(c)MMXIII Sphinx Productions.

読者の反応

kazuya yamaguchi @kkkzzzyyy

いつか行きたいギター屋さん

NYの廃材からギターを作る職人追ったドキュメンタリー映画。
弟子のシンディがいい

https://t.co/jaNTAH2eMq

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