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菅田将暉、監督デビュー作では「何もしない太賀が見たかった」

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菅田将暉

菅田将暉

菅田将暉の監督デビュー作「クローバー」の上映会が本日7月10日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた。

仲野太賀(太賀)が主演を務める「クローバー」は、菅田が本日リリースした2ndアルバム「LOVE」初回限定版に収録される47分の作品。石崎ひゅーいが作詞、作曲した「クローバー」に込められたメッセージを菅田が汲み取り、構想から約半年を経て完成させた。サラリーマンとしての毎日を送るヨリトモが、上司や友人にもらったプレゼントをきっかけに、身の回りのものを大事にすることの大切さを知っていくさまが描かれる。

イベントには菅田、石崎、監督補佐を務めた山田健人(yahyel)が出席。菅田は「なんでこんなことになったんだろうという気持ちがすごくあって。ひゅーいくんがあのとき書いてくれた『クローバー』で舞台挨拶をするなんて不思議すぎる」と2018年2月発売のシングル「さよならエレジー」と同時期に石崎から渡された「クローバー」が初監督作の原石になったことへの感慨を明かす。石崎も「菅田くんに初めて聴いてもらった楽曲が『クローバー』だったので、あの渋谷のスタジオでやっていたときにはこんなことになるとは思いもしませんでした」と共感を寄せた。

菅田が書いた2枚の殴り書きのプロットから生まれた「クローバー」は、当初は5分程度の短編になる予定だったという。「すごいボリュームになったなという印象しかない」と笑う山田は、この日のためにそのプロットを持参。菅田は「5分のつもりでこれを書いたんです。これがあんなことになるんです。映像ってすごい。役者としてけっこう驚きというか、監督って大変だなと思いました」と撮影を振り返り、「5分のオーダーで50分のものができました……じゃクビだもんね(笑)」と笑顔を見せた。

主演の仲野については「一番好きな同世代の俳優。作品を観るたびにすげえなと思う」とコメント。そして「ああやって太賀のセリフを奪い、動きを奪うと、映画館がこういう雰囲気になるんだ、というのが役者として楽しくて。普段1人で生活してるとしゃべらないじゃないですか。たまにはそんな映像もあっていいかなと思ったんです。今何もしない太賀が見たかった。あいつの毎日のいいところが撮れた気が勝手にしてます」と作品への手応えを明かした。

映画では何気ない日常が描かれており、菅田は「わりと僕らの周りはこういう日々なんですよ。地味で小汚くて特に事件も起こらないし、人との出会いやちょっとした気付きによっていつもとは違うやる気が入ったりする。そんなものを作りたくて。まさにそういうアルバムになりました」とアルバム「LOVE」との関連に触れる。さらに「この日常を単純に忘れたくないから残したいと思った。ダッチ(山田)とも映像を撮りたいねという話もしていたし。それがエンタテインメントとして、人様にお見せした瞬間に、1000人でも100人でもいいけど、そのうち1人の何かに変わったらいいなと思ったんです」と作品に込めた思いを語った。

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