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モンキー・パンチをしのぶ会、実写版「ルパン三世」の小栗旬や浅野忠信が思い出回想

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モンキー・パンチの花祭壇。

モンキー・パンチの花祭壇。

ルパン三世」などで知られるマンガ家モンキー・パンチをしのぶ「モンキー・パンチ先生を偲ぶ会」が本日6月14日に東京・青山葬儀所にて開催され、実写版「ルパン三世」キャストの小栗旬浅野忠信らが出席した。

去る4月11日に81歳で永眠したモンキー・パンチ。会場には彼の手がけたイラストやプライベート写真が展示され、花祭壇にはルパン三世のイメージカラーにちなんだ赤いバラが使用された。

式典では黙祷とモンキー・パンチの経歴紹介に続き、アニメ版でルパン三世を演じる栗田貫一、日本漫画家協会理事長・里中満智子が弔辞を読み上げる。そして友人代表として、株式会社平和の相談役・石橋保彦がお別れの言葉を述べた。式典の最後にはモンキー・パンチの次男であり、この日の喪主を務めた加藤州平が「とても優しく真面目で、努力家の父ですが、生前自分の作品について『モンキー・パンチの作品には教えがない』と言っておりました」と明かし、「モンキー・パンチは自分の作品に道徳的なメッセージを入れず、誰もが気軽に楽しめる、純度100%のエンタテインメントを追求していたのだと思います」と話した。

式典後には囲み取材の場が設けられ、2014年の映画「ルパン三世」で銭形幸一役を務めた浅野が取材に応じた。役柄をイメージしたいでたちで現れた浅野は「本当はこういう格好で来てはいけないんだろうと思っていたんですけど、やっぱり先生に会うときはできるだけ銭形警部を感じてもらえたらなと」と説明。映画のオファーが来たときのことを「正直言うと、次元役だと思っていたんです。僕はひげも生えているし、見た目もこんな感じだから。そうしたらまさかのとっつぁん役だったので驚きました」と振り返る浅野は「だから自分の中で自信を持ちきれていない部分があったんですけど、先生に現場でお会いしたとき『とてもいいよ』と言ってくれて。本当に優しい笑顔とお言葉をいただいたので、そのあとは本当に自信を持って、リラックスして銭形警部を演じることができました。改めて先生に感謝しています」と明かす。さらに「(その言葉をかけられて)僕がほっとしていたら、先生のほうから『写真撮ろうよ』と言ってくれたんです。それがうれしかったですね」と述懐した。

そして同映画でルパン三世を演じた小栗は「残念です。少し体調を崩されているとは聞いていたんですけど、こんな形で会えぬままになるとは思っていなかったので……」と口にする。遺影に向けた言葉を聞かれると「本当にありがとうございました、ゆっくり休んでください、と。モンキー先生が作った大切なキャラクターを一度でもやらせていただけたので、本当に誇りに思っています」と答えた。役が決まったときの気持ちを「プレッシャーは相当ありました。できればそこに手は出したくないなと思ったんですけど」と率直に述べて苦笑いしつつ、小栗は「ありがたいことにモンキー先生も『やってみよう』と言ってくれたので、今となってはやってよかった」と噛みしめる。モンキー・パンチが映画の撮影現場を見学にきた際の思い出を「先生にも少し出演していただいたんですが、ずっと『緊張する』とお話されていて。とってもチャーミングな方で、現場にも『おお、ルパンがいるじゃないか!』という感じで入ってきてくれました。そういった一言一言が自分にとって大切な宝物になりましたし、本当に勇気と力をもらえました」と語った。

モンキー・パンチをしのびながら、心が温かくなるような食事をという主催者のはからいで、関係者式典の懇親会では「名物・ミートボールスパゲッティ」「ルパン寿司&拳銃いか握り」といった「ルパン三世」のキャラクターをモチーフにした特別料理が振る舞われた。またこの会には、実写版「ルパン三世」のプロデューサーである山本又一朗や、アニメ版で次元大介に声を当てた小林清志らも参加した。

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