戦後、米軍統治下の沖縄で祖国復帰を勝ち取るため闘った政治家・瀬長亀次郎のドキュメンタリー「
2017年公開の「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」に続く本作。瀬長が残した230冊を超える日記を読み解き私人としての側面にスポットを当てることによって、彼の不屈の精神の根底にあるものを浮かび上がらせる。また、瀬長と当時の首相・佐藤栄作の論戦なども収められた。
前作と同じく、
「米軍が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」は8月17日より沖縄・桜坂劇場で先行公開。8月24日から東京・ユーロスペースほか全国で順次上映される。
佐古忠彦 コメント
前作「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」の公開から半年が経った2018年2月、私は、230冊以上に及ぶ瀬長亀次郎の日記に再び向き合い始めていた。いったん区切りを迎えたはずの取材だったが、まだまだ広く深いカメジローの世界から離れられないでいた。ずっと心に引っかかっていた、前作を鑑賞してくださったお客様の数々の言葉がある。
「家庭でのカメジローの顔を知りたい」、「どうして、こんなに不屈の精神を宿すに至ったのか?」
こういう声もあった。「かっこいいカメジローは分かった。かっこ悪いカメジローもみてみたい」つまり、闘う不屈の男だけでなく、まさに“人間”カメジローをもっと見たいということなのだろう。
前作でご覧いただいた、国会論戦で時の首相に激しくぶつかっていった亀次郎の姿に、多くの人が快哉を叫んだが、その魂の言葉を生みだした原点も日記に残されていた。亀次郎は、何のためにこれほど不屈に一本の道を歩み続けたのか。その先に何があったのか。沖縄の歴史と亀次郎の言葉が、その答えを導き出す。そして、それは、後世へのメッセージとなって語りかけてくる。
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tonia @tonia_ysmgo
前作と同じく、坂本龍一が音楽を担当。「Sacoo」かな?新曲かな?
米軍が恐れた男・瀬長亀次郎のドキュメンタリー第2弾公開、役所広司が語り手に(コメントあり) - 映画ナタリー
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