山崎豊子の小説を「のみとり侍」の
浪速大学医学部第一外科の教授となった財前は、ドイツで行われる国際医療外科学会に招待され、渡独することになる。物語の中盤でも重要なポジションを占めるドイツでの撮影は、小雪がちらつく極寒の中で行われた。日本語、英語、ドイツ語が飛び交う撮影現場で岡田は積極的にコミュニケーションを取り、ドイツ語のセリフについてもコーディネーターに確認して熱心に撮影に取り組んでいた。ロケ撮影は、ドイツ3大名城の1つであるハイデルベルク城でも敢行。日本のクルーがハイデルベルク城で撮影を行うのは今回が初の試みとなった。
岡田はドイツロケを「ドイツ語は現地で通訳の方に教えてもらいながら少し練習をしました。ドイツの俳優のみなさんともご一緒しましたが、言葉がわからない中でもお互いにコミュニケーションをとりながらお芝居ができて、とても楽しかったです!」と回想。そして、「日本の作品のクオリティーも世界基準を目指していくのが理想的だと思っていますし、そういう意味でも国内外問わず仕事をしていきたいと思っています」と意気込みを語った。コメント全文は下記に掲載している。
「白い巨塔」は5月22日から、テレビ朝日系にて5夜連続で放送。
テレビ朝日開局60周年記念 5夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子「白い巨塔」
テレビ朝日系 2019年5月22日(水)~26日(日)21:00~放送
岡田准一 コメント
ドイツにこの作品で撮影に来られたことはうれしかったです。ドイツでのシーンは財前にとっても、教授選を終え、海外に呼ばれて行く、という一番ギラギラしている、いわば全盛期のような時期。ドイツに学会とオペで招待されるのは栄誉なことなので、その背景も踏まえてロケに臨みました。実は東京でほとんどの撮影を終えてこちらに来たので、ちょっとご褒美のような感じだったんです(笑)。日本のクルーとして初めてハイデルベルク城で撮影をしたのですが、すごく趣があっていい雰囲気でした。
あらためて財前というのは、魅力的な役だと思います。もっとも勢いのあるところから追い込まれていくところまである、濃厚な人物。「白い巨塔」という名作に挑もうとする監督・スタッフの気持ちが強いので、戦いがいのある財前という役を味わいつくそうと思って現場に入っていました。現代版の「白い巨塔」を作る意味、財前五郎を演じる意味、そして山崎豊子さんが描く人間ドラマを、どう現代に落とし込んでいけるかを考えながらの数カ月間だったように思います。現代の巨大な権力争いの中で、そこを這い上がっていこうとする高い志を持った財前。志強くあがいていく男をどう見せるか、人間の面白みを感じました。相手をおもんばかることが当たり前の時代に、ギラギラと権力を手に入れようとした財前は魅力のある男だと思います。「白い巨塔」の財前五郎という役のオファーをいただけることを想像もしていなかったので、自分にとってもチャンスでやりがいのある役でした。
ドラマのクライマックスとなるシーンを撮影しているとき、現場で監督をはじめスタッフの方々が泣いてくれたんです。財前はイヤな男に見えるように演じてきたのですが、たとえそんな男でも、スタッフが愛情をもって一緒に役柄を作ってくれたことに感激しました。
ドイツ語は現地で通訳の方に教えてもらいながら少し練習をしました。ドイツの俳優のみなさんともご一緒しましたが、言葉がわからない中でもお互いにコミュニケーションをとりながらお芝居ができて、とても楽しかったです!
ドイツには大迫勇也選手や長谷部誠選手のように活躍しているサッカー選手がたくさんいますよね。大迫選手といえば「ハンパないって」ですが、今回の「白い巨塔」も「ハンパないって」と言ってもらえたらいいですね! どんな風に現代版にアレンジされているか、ぜひ見ていただけたらと思います。
日本の作品のクオリティーも世界基準を目指していくのが理想的だと思っていますし、そういう意味でも国内外問わず仕事をしていきたいと思っています。
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