劇場アニメ「
本作はアニメ「響け!ユーフォニアム」シリーズの新たな劇場版。新入部員を迎えた北宇治高校吹奏楽部で、高校2年生になった主人公・黄前久美子らが全国大会の金賞を目指し再び奮闘する。新入部員役の雨宮、七瀬、久野、土屋の4人は緊張した面持ちで挨拶。コントラバス担当の月永求を演じた土屋は「みどり先輩の心の強さ、芯の強さを意識して演じました」と話し、チューバの鈴木さつき役の久野は「先輩の皆さんのお芝居を観てから新入生(役のキャスト)のお芝居が始まったので、本当に新入生になった気分でした」と笑顔を見せる。
久美子の後輩となるユーフォニアム担当の久石奏について、雨宮は「あざとくて器用で、人間らしいところもあるキャラクター。魅力をどう出すか、いつ出すか、すごく頭を使いました」と演じることの難しさをコメント。そんな新入部員のキャラクターたちを、石原は「ニュータイプ」と表現する。そして「年齢は久美子たちとそう変わらないけど、北宇治高校吹奏楽部が全国大会に出て強豪校になったところに入ってきた、腕に覚えがある連中なので、生意気だったりするんですよね」と続けた。
イベント後半では、登壇者それぞれが本作の見どころをパネルで発表するコーナーも。「やっぱり演奏が全て!!」と書いた黒沢は「いつも鶴岡(陽太)音響監督から『最後の演奏に向かって言葉をつむぐことを意識しよう』って言われていたんですが、今回はドキュメンタリー的な描き方をしたいということで、『1つひとつの事象を、順を追って生きていこうね』ってお話しされていたんです。でも完成したものを観ると、やっぱりすべてが演奏シーンに詰まっていて、あくまで私たちは前段でしかないと思うほど感動的でした」と振り返った。塚本秀一役の石谷は「積み重ねる成長」、加藤葉月役の朝井は「頑張った先にあるもの!!」、高坂麗奈役の安済は「2度目の始まり」と、それぞれ2年生らしい言葉をセレクト。「疲労感」と書いた雨宮は、その真意を「観ている方も心を動かされる作品なので、観終わったあと心地よい疲労感に包まれるんじゃないか」と語る。
「青春の犇めき」を挙げた石原は「“ひしめく”という字が表すように、ぎゅうぎゅうにくっついてぶつかり合ったり、笑い合ったり、青春がひしめいてる作品かなって思います」と説明。そして「今回めでたくというか、皆さんの応援もありまして無事続編を作ることができました。『リズと青い鳥』もあるんですけど、ユーフォは純度100%というか、テレビシリーズそのまんまのユーフォになっていると思います。ユーフォ好きな人にはとても楽しんでいただけると思いますし、知らなかった人にも楽しんでいただけるはず。よろしくお願いいたします」と語りかけた。
最後に黒沢が「まさか2年生編までできるなんて思っていませんでしたが、こうなったら3年生もやりたい!」と呼びかけると、客席からは大きな拍手が巻き起こる。そして「フィナーレなんて言わせない!って気持ちで、私は今ここに立っています。どなたが観ても自分を重ねられるキャラクターを見つけていただけると思います、つらいことや、わからないことがあったときに活力にしていただけたらと思います。そしてその結果、私たちが3年生になれる日が来たらいいなと思います。どうか皆さん、私たちを次の大会にも連れて行ってください!」と懇願し、舞台挨拶の幕を引いた。
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リンク
- 「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」公式サイト
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