「ダンボ」ティム・バートンが実写化に込めた思いやサーカスの魅力語る

2

63

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 22 29
  • 12 シェア

ディズニー実写映画「ダンボ」の監督を務めたティム・バートンが、プロモーションでの来日時に都内での記者会見に出席した。

ティム・バートン

ティム・バートン

大きなサイズで見る(全3件)

「ダンボ」本ポスタービジュアル (c)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved

「ダンボ」本ポスタービジュアル (c)2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved[拡大]

本作は、1941年製作の同名アニメをもとに、大きすぎる耳のせいで笑い者にされるサーカス団の象ダンボの姿を描いたもの。ダンボとの出会いによって、周囲の人々が夢と希望を取り戻していく。コリン・ファレル、エヴァ・グリーン、マイケル・キートンらが出演した。

バートンは「オリジナルのアニメーションをそのままリメイクすることは難しいけれど、あの作品が持っている感覚やハートの部分を捉えたかった。複雑な時代だからこそ、シンプルな感情を伝えたいと思ったんだ」と実写化に挑んだ理由を語る。そして、ほかの象と異なる外見を持つダンボのキャラクターを「僕自身、彼がとても理解できた」と話し、「奇妙で、周囲から浮いていて、ほかの人から見たら欠点である部分を肯定的に捉えることが美しさになる。そこからインスピレーションが沸いた」と明かした。

CGで作られたダンボの造形については、「有機的な形にできあがっていった。リアルな部分とファンタジーな部分を組み合わせて、うまくいくように試行錯誤したよ。動物のかわいらしさを生かして純粋な感情が伝わるように、そしてあまり擬人化させないように気を付けた」と説明した。

ティム・バートン

ティム・バートン[拡大]

サーカスの団長・メディチ役のダニー・デヴィートが久々に自作に出演したことを「20年ぶりくらいに一緒に仕事ができてうれしかった」と喜び、「彼とはもう3回くらいサーカスの映画を撮っているので、『“サーカス3部作”はこれで終了!』と伝えたよ(笑)」と冗談を交えて話すバートン。さらに「子供の頃、サーカスは好きじゃなかった。動物が捕らわれていて、ピエロが怖いし、緊張感がある出し物が多いからね」と述懐し、「居場所のない者や異形の存在たちが集まって、何かができる場所ということには魅力を感じていたよ」とサーカスへの思いを述べる。

最後にバートンは、誰もが知る「ダンボ」を実写化したことの意義を「僕自身が影響やインスピレーションを得た作品。そこから感じたものを新たな解釈で表現することで、さらにほかの人にインスピレーションを与えられればいいと思っているよ」と真摯に語った。

「ダンボ」は3月29日より全国でロードショー。

この記事の画像(全3件)

※動画は現在非公開です。

読者の反応

  • 2

さけたらこ @saketara

【イベントレポート】「ダンボ」ティム・バートンが実写化に込めた思いやサーカスの魅力語る - 映画ナタリー https://t.co/dO5rtf4MDg

コメントを読む(2件)

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 ダンボ / ティム・バートン の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。