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第2次世界大戦末期、東京・戸越の保母たちが幼い園児たちと集団疎開し、東京大空襲の戦火を逃れた日本初の“疎開保育園”の実話を描いた本作。彼女たちのリーダー・板倉楓役の戸田は「楓は“怒りの乙女”と言われていますが、そういった心の中にふつふつと持っている怒りを表現した経験がなかったので、苦戦した覚えがあります。でも、子供たちからすごく元気をもらっていて、(撮影現場が)本物の保育園みたいでした。それぞれが本当の保母さんになっていました」と語る。
天真爛漫で音楽好きな野々宮光枝役の大原は「光枝は子供たちの目線に立って、日常の楽しいことを見つけていく役なので、撮影以外でも常に子供たちと遊んでいました。私がオルガンを弾いて、子供たちと歌ったり」と回想。光枝の親友で姉のような存在でもある神田好子役の佐久間は「さくちゃん(大原)自身はとてもしっかりしているので、支えてもらった部分がたくさんありました」と感謝を込めて述べる。縁の下の力持ち的な役割を担う山岡正子役の三浦は「とにかく声を出して、体を使って子供たちと触れ合おうと現場にいました」と振り返った。
堀之内初江役の堀田が「どうにか子供たちとコミュニケーションを取ろうとしていたんですが、『今泣きたいからしゃべんないで』って怒られてしまって(笑)」と打ち明けると、平松は「やっちゃん?」と子役の名前を的中させる。戸田が“やっちゃん”ことヤスコ役の子役から「大女優になるにはどうすればいいですか?」と聞かれたことを話すと、大原は「寒いのにずっと衣装でいるから『暖かくしな?』って声を掛けたら『いいの。女優はね、寒いときでもちゃんとこの格好で歩くの』って言ってました」とエピソードを披露。大人顔負けの女優ぶりを見せるやっちゃんに、戸田は「反省します! 私寒かったらすぐ着るから」と感服した。
イベントの終盤には、サプライズで子役たちが登場しキャストたちに花束を贈呈。ヤスコ役の子役が「とっても会いたかったからうれしいです!」と元気いっぱいのコメントをすると、戸田は「感じていただけましたでしょうか。これが大女優です」と続け笑いを誘う。平松は、子供たちを見回しながら「このくらいの子供たちが何十人も出てくるんです。(キャストの)みんなは撮影の合間にも子供たちの面倒を見てくれてました」と明かした。
最後に戸田は「この未来ある子供たちを守りたいと実感した現場でした。今も生きていらっしゃる方が(子供として)出てきますが、責任を持ちながらしっかりと向き合って作り上げました。その方たちの実体験を聞けるのは、私たちが最後の世代かもしれません。実際の戦争がどのようなものだったのかを、伝えられる作品になっていると思います」と語りかけ、イベントを終えた。
「あの日のオルガン」は2月22日より東京・新宿ピカデリーほか全国でロードショー。
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子役の子たちまじ可愛かったな😭やっちゃんの将来が楽しみ😊