「未来世紀ジパング」は、経済の現場を直撃取材した映像と、その背景や未来への影響をスタジオ解説する経済“予測”番組。「今こそリーダー論!未来を拓く“世界一のリーダー”徹底取材!」がテーマの今回は、福田が自身のリーダー論を語るほか、さまざまな疑問を提起する。テレビドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズ誕生の裏側も明かされる予定だ。
出演にあたり、「これまでの作品で『座長として、リーダーとしてすごい!』と思った役者」を聞かれた福田は「小栗(旬)くんですね」と回答。「それぞれに気を配る……しかも彼がすごいのは、スタッフをすごくケアするんです。彼は仲間を集めて飲んだりするのが大好きで、そういうことをがんばらずに、自分の天然の能力としてやれる人だし、ちゃんと本当に、自然な気遣いができる」と述べている。全文は下記に掲載した。
福田雄一 コメント
オファーを受けた理由と収録の感想
自分とあまりにもかけ離れた分野で、未知のところに飛び込んでいく感じだったので(笑)。そういうところでは新しい方と出会えるし、僕にとって糧でしかないですね。最近ずっと言ってるんですよ、佐藤二朗と「もう50歳になったら、どんどん新しいことやらなきゃだめだ」って。逆に「なんでオファーしてくださったんだろう?」って不思議から始まって、やってよかったなあって本当に楽しかったです。こんなに無責任に発言できる場って、ないんで(笑)。
映画の宣伝とか番宣で出演する時は、自分の映画とか作品を背負う部分があるんですけど、今日は何一つ背負わなくていい!(笑) もう本当に身一つで来た感じの気軽さですし、この年になって「僕知らないんですけど、どうなんですか?」って、なかなか聞けないじゃないですか? そういうところで自分のまったく専門外のところにきて、バンバン自分の疑問を本当に子供みたいにぶつけられたのは、「楽しかった!」としか言いようがないです。
監督という制作現場のリーダーとして、意識している振る舞いやポイント
リーダーとしてというより、福田組は僕が何もできないから、周りが「なんとかしてやろうぜ」で回っています(笑)。
わからないことをスタッフにあれこれ聞いて、「いいね!」って……変にカッコつけないで、「わからない」とか「こういう状態ですよ」とか、正直に見せて、前向きに話ができるようになる……番組の中でも話していますが、いじられるというか「言いやすい空気を作る」というのは、とても大切だと考えています。
これまでの作品で「座長として、リーダーとしてすごい!」と思った役者
小栗(旬)くんですね。断然、小栗くんは座長として素晴らしい役者です。彼が座長でいた時に、彼がちゃんと前向きに楽しんでいれば、周りの不満が噴出することは絶対にないですね。
それぞれに気を配る……しかも彼がすごいのは、スタッフをすごくケアするんです。普通、役者をケアすることはできますけど、スタッフの名前をアシスタントの子までちゃんと憶えて、「○○ちゃん、今日なんか元気ない?」みたいなことをされたら、どれだけスタッフが元気になるか……。
彼は仲間を集めて飲んだりするのが大好きで、そういうことをがんばらずに、自分の天然の能力としてやれる人だし、ちゃんと本当に、自然な気遣いができる。例えば、舞台挨拶で小栗くんと二人で東京から大阪に移動する際、私服に着替えて「行こうか」って出てきたら、前に僕がプレゼントしたTシャツを着ている……そういうの嬉しいじゃないですか。今の若手で言うと小栗くんは日本で一番、「座長」と呼ぶにふさわしい人なんだなあって思います。
それでいて子供みたいに「俺だけ仲間はずれにすんなよ」って言ったり、弱みもみんなに見せられたりする。恥ずかしがらずに弱点を見せられるっていうのは、リーダーの資質としてものすごく大事だと思うんですよね。若手が見て「かわいいな」って思っちゃうようなところもあって、僕的にはパーフェクトなリーダーです。
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