がんに関するドキュメンタリー「
日本において1981年から死因の第1位であり、現在では年間36万人以上の国民が死亡している病気・がん。映画では、「乳がんの疑いあり」と診断された経験を持つ女優・
「がんになる前に知っておくこと 」は、東京・K's cinemaほか全国で順次ロードショー。
三宅流 コメント
私自身はがん体験者ではありません。親族にもがん体験者はいなかったので、がんというものが遠い存在でした。怖い病気だというイメージはあるけれど、どこか自分はがんにならないと漠然と思っていました。しかし二人に一人ががんになると知り驚きました。
取材するなかで沢山の医療関係者やがん体験者にお話を聞いて、後悔しない選択をするために最も重要なことは、自分が人生の中で何を一番大切にしているのか、自分がどう生きていきたいのか、ということだと気づきました。「がんになる前に知っておくこと」を知り、自分ががんになったらどうするのかを考えることは、自分自身がどう生きていくのか、を考えることなのだと思います。
鳴神綾香 コメント
この映画に関われたことでがんのイメージががらっと変わりました。
最初は漠然と「がん=怖い」というイメージでしたが、実際に医師や患者さんのお話を聞いていくと、医師の方たちはみなさん病気だけでなく、一生懸命に患者さんに向き合おうとされていて、患者の方たちも、本当に自分のやりたいこと、幸せと感じるものを見つけて、強く生きていらした。もちろん大変なこともあるけど、「がんになったら終わり」じゃない。
がんは2人に1人が発症すると言われていて、若い人たちにとっても決して他人事ではありません。たくさんの方に映画を見て欲しいですし、見ていただければ心強く感じてもらえると思います。
上原拓治(企画・プロデューサー)コメント
義妹は4年前に「がん」が発覚し、その翌年に亡くなりました。その時、初めて自分が「がん」について何も知らないことに気づきました。
がんに関する情報を求めて書店へ行き、TVやインターネットでもがんに関する番組を探して見るようになりました。しかし、いずれも私の知りたいことには答えてくれませんでした。「がんについて一から教えてくれるような映画」の必要性を感じ、自らプロデューサーとなり本作の製作を決意しました。
思いもかけなかったことに、がんの話を聞くことは全く恐ろしいことではありませんでした。むしろ、先生たちの話や、体験者さんの話を聞けば聞くほど、がんに対する恐怖は薄れていきました。完成が危ぶまれることもありましたが、その度に不思議と誰かが助けてくれるということが幾度もありました。それはまるで誰かに「絶対に映画を完成させなさい」と言われているようにも感じられました。
本当に個人的な思いから始まったこの映画が、出演者、スタッフをはじめとした多くの方々のご協力のおかげで完成したことを喜ぶと同時に、上映を通して多くの人に届き、自分と同じような後悔や喪失をする人が一人でも減らせたら嬉しく思います。
三宅流の映画作品
リンク
- 「がんになる前に知っておくこと 」公式サイト
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横川シネマ @yokogawacinema
【がんになる前に知っておくこと】ただいま上映中!明日10日12:40回は、上映後に広島大学病院がん化学療法科 教授の杉山一彦先生と本作の三宅流監督によるトークショーを行います。この機会に是非ご覧ください! https://t.co/y1LKRYGkJa