書籍「変態紳士」の刊行を記念した
この書籍は、“変態”を晒してから生きていくのが楽になったという高嶋が自身について赤裸々につづったエッセイ。SM趣味をはじめ、こだわりのグルメ、音楽や妻シルビア・グラブへの愛といったさまざまな事柄を記している。
敬愛するプログレッシブロックバンド、キング・クリムゾンのデビューアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」のジャケット絵がバックにプリントされている上着を羽織った高嶋は「精神と人体に関わるので、変態は真面目じゃないとできない」と真剣な表情で話し始めた。
エッセイ執筆の依頼を受け、下準備も要らずに好きなことが書けるのなら書きたいと思ったという高嶋は「僕1人のフェチなんてちっぽけなものだと思っていますが、北関東で風俗に勤めているM女の方が『後ろ指を指される仕事だしやめようと思っていたけど、続ける勇気が出ました』と本の感想をくれて単純にうれしかった」と述懐。「(SM店には)自分を解放する気持ちで行ってるんじゃなくて、ただただ興奮するので行ってるだけ」と話し、「興味を持ったところにはとにかく1人で行ってみる。好きにならなきゃと思う必要はないし、『これなんだ!』というものに出会えたときには1人じゃなくなります。だからこそ1人で行ったほうがいいんです」と持論を語る。
そして「同志はなかなか見つからないからこそ、その人が変態かどうかわかった瞬間が幸せ。ドラマや映画の楽屋でずーっとSMの話をしていると、素知らぬ顔をしていたような人からごくまれに『今度連れて行ってください』というメッセージが来たときに喜びがある」とうれしそうに話す。「人気も実力も備えた歳下の女優の中には、僕がSM店に行くことが許せないと言う子もいます」と嘆くも、「長澤まさみちゃんは僕の発言に『(そんなこと)やらねえよ!』とか素晴らしいツッコミを入れてくれるんです」と顔をほころばせた。
続けて高嶋は「紙粘土を包丁で切る“しゃくっ”という音やくるみパンを“わしゃわしゃ”としている音をヘッドフォンで聞いてピクピクと痙攣しているという人もいるんです。世の中にはいろんなフェチや変態の人がいることに気付いてから、さまざまなネットワークとプレイを……」と笑顔で明かし、「キャットウーマンのマスクを被って逆T字のところに縛られたまま、女王様がほかの客から奪った芋焼酎飲まされるとか」とプレイ内容の一部を説明してみせた。
妻シルビアが本書を読んだのか記者に尋ねられた高嶋は「シルビアは漢字が読めないので、20年かけて読むと言ってました。台本も僕が全部ふりがなを振っているんです」「僕がテレビで話してるのを観ては『バカタレ!』って笑ってます。(SM店などにも)だいたい連れて行きましたし、なんでも知ってますよ。理解はできないようですが、『SMバーに行くと風邪引くんだから気をつけてね』と気遣ってくれます」とほほえましいエピソードを話した。
さらに高嶋は「いい飲食店はトイレがきれいで、ハンドウォッシュはイソップなんですよ!」「緊縛の初級講座を全うしたい。折り紙と同じなのでよれちゃいけないんです」などさまざまな事柄を目を輝かせながらいきいきと語った。
サイン会では和やかにファンと談笑し、アシスタントを務めたM女のウランから哺乳瓶に入ったお茶を飲ませてもらうパフォーマンスで会場を盛り上げた高嶋。キング・クリムゾンの楽曲「スターレス」が好きなことから“スターレス高嶋”の異名を持つ彼は、同バンドのアルバム「レッド」が流れる店内で“変態店長”オススメCDを選びながらロック談義を交わすなど、音楽好きの一面ものぞかせていた。
なお高嶋が出演するドラマ「ハラスメントゲーム」はテレビ東京系にて放送中。映画「マスカレード・ホテル」は2019年1月18日、「キングダム」は同年4月19日より全国で公開されるロードショー。
※高嶋政宏の高は、はしごだかが正式表記
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永田夏来(さにはに) @sunnyfunny99
「意外に業が薄いような…」と思ったのだが、こちらのライブレポでは哺乳瓶でお茶飲んでて納得した。
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