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「ツイン・ピークス」を滝本誠と町山智浩が大解剖、「13の理由」への影響を分析

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「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」トークイベントの様子。左から町山智浩、滝本誠。

「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」トークイベントの様子。左から町山智浩、滝本誠。

テレビドラマ「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」のトークイベントが本日8月26日に都内某所にて行われ、映画評論家の滝本誠と町山智浩が出席した。

デヴィッド・リンチが企画・製作総指揮・監督・脚本を担当し、国内では「ツイン・ピークス The Return」のタイトルで2017年にWOWOWで放送された本作。全18エピソードからなる同シリーズでは、前作「ツイン・ピークス」の25年後が舞台となっている。

この日は米ロサンゼルスからスカイプでの参加となった町山は、過去シリーズのブームを振り返って「僕はやっぱり川勝さんを思い出さざるを得ないですね」と2012年に死去したライターの川勝正幸に言及し、「僕が宝島にいたときに『ブルーベルベット』の原稿を川勝さんに頼んで。『ツイン・ピークス』の原稿は、日本で初めて僕が滝本さんに頼んだんですよ」と明かす。滝本も「川勝さんとは『ツイン・ピークス』フェスティバル・ツアーに一緒に参加したんです」と懐かしんだ。

過去シリーズが制作される以前にも、アメリカには似た形式のドラマがあったと話す町山。「原点は1960年代の『ペイトンプレイス物語』というアメリカの田舎町が舞台のドラマ。それにリンチが好きな1950年代のフィルムノワールを融合させている。リンチは新しいことをやるというよりはむしろ、自分が昔観たものをやりたかったんだと思います」と分析する。さらに「現在は『ツイン・ピークス』を観た世代が、新しい『ツイン・ピークス』を作っています。Netflixの『13の理由』などは、完全にその影響がありますよね」と続けた。

イベントでは、2人がお気に入りシーンを観ながら解説するコーナーや、観客との質疑応答も。今作のアメリカでの評価を質問されると町山は「8話と17話が放送されたあとはすごかった」と答えるも、最終話については物議を醸したことを明かす。それを受けて滝本は「リンチは『ローラ・パーマーを誰が殺したのか』というところに圧力がかかってしまったことを、いまだに恨みに思っているのではないかな」と意見を述べた。また次のシーズンの制作について問われると、町山は「わからないですけど、リンチの映画って2つの世界が並行して進むんで。そういうやり方だったらできるんじゃないですかね」と、滝本は「僕が観たいのはローラの母セーラの青春。ローラ・パーマーはどこから来たのかってという部分ですね」と回答した。

「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」のBlu-ray / DVDは現在発売中。

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