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青山剛昌、藤本賞授賞式で映画界の“沢村賞”獲得を喜ぶ「巨人ファンなので」

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第37回藤本賞授賞式の様子。

第37回藤本賞授賞式の様子。

本日5月31日、東京・パレスホテル東京にて第37回藤本賞の授賞式が開催された。

映画演劇文化協会が主催する藤本賞は、日本で唯一映画製作者を中心に表彰するもの。今年度は、530万人の動員を成し遂げ、5年連続でシリーズの興行収入新記録を達成した「名探偵コナン から紅の恋歌(からくれないのらぶれたー)」より、原作者の青山剛昌、プロデューサーの近藤秀峰、米倉功人、石山桂一が藤本賞を受賞した。青山は、プロ野球創設期の投手・沢村栄治氏を記念した“沢村賞”を話題に挙げて「藤本賞というのは映画界における沢村賞だと聞きまして、野球ファンで巨人ファンでもある僕は、賞をいただけてとてもうれしいです。巨人の連敗も昨日止まりましたし(笑)」と挨拶すると会場からは和やかな笑いが起こる。「この賞に負けないようにこれからもがんばっていこうと思います」と続けた。

「小学校のときから1度も賞状をもらわなかった」と近藤は感慨深げに話すと、受賞作について「『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』でヒットを飛ばして、その盛り上がりをどうやってこれからのコナンにつなげていくのか話し合ってできた作品。“コナンの原点回帰”というのがチームの合言葉だったんです」と明かす。石山も「原点回帰ということで、この作品はラブコメとアクションを外さないように作りました」と続けた。また米倉は「21年前、第1作のプロデューサーが大変な思いをして育ててくれた。そのときのチームワークや作品に対する情熱を我々が守っていかなければならない」と真摯に述べた。

特別賞を受賞したのは、「銀魂」の松橋真三。「こんなすごい賞をいただいていいのかな、と思うくらい私自身は平凡な人間なんです。ただ、平凡が故に観客の目線で『こんな作品あったらいいな』と考えられることが、自分の才能だと思っています」と打ち明ける松橋は、映画業界を志す若者へ向けて「自分のように平凡だと感じていたとしても、やれることは必ずあって、いつかすごく面白い映画が撮れると伝えていきたいです」とメッセージを送った。

そして奨励賞を受賞したのは、「君の膵臓をたべたい」の春名慶と臼井央。春名は「奨励賞って銅メダルってことでしょ?と思ったんですが、調べてみたら今後への期待を込めて贈られるものでした。ということは、まだまだ伸びしろがあると思っていただけたのかなと」と語り、臼井は「今までの作品を振り返れば楽しかったことだらけで、本当にいい仕事をやらせてもらっているなと改めて感じました。これからも、お客さんのことを考えて作品に向き合っていきます」と思いを述べた。

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