田辺・弁慶映画祭グランプリの青春譚「赤色彗星倶楽部」公開、山戸結希らのトークも

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第11回田辺・弁慶映画祭にてグランプリに輝いた武井佑吏の長編監督デビュー作「赤色彗星倶楽部」が、2月10日から16日にかけて東京・ポレポレ東中野にて公開される。

「赤色彗星倶楽部」

「赤色彗星倶楽部」

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「赤色彗星倶楽部」チラシ表

「赤色彗星倶楽部」チラシ表

本作は、数十年に1度観測される赤色彗星にまつわる奇妙な学説を耳にした主人公ジュンと天文部の仲間たちが、“彗星核”の創作に取りかかるさまを描く青春譚。PFFアワード2017で映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)とジェムストーン賞(日活賞)、第29回東京学生映画祭で準グランプリを受賞した。

「赤色彗星倶楽部」

「赤色彗星倶楽部」

YouTubeでは現在予告編が公開中。期間中は連日トークイベントが実施され、武井のほか、山戸結希岩切一空深田晃司がそれぞれ登壇する。さらに、武井とキャストが登壇する舞台挨拶も予定されており、決まり次第公式サイトで発表される予定だ。なお、山戸による本作へのコメントは下記を参照してほしい。

赤色彗星倶楽部

2018年2月10日(土)~16日(金)東京都 ポレポレ東中野
開映 連日21:00
料金:1300円

トークショー

2月10日(土)
<登壇者>
山戸結希 / 武井佑吏

2月14日(水)
<登壇者>
岩切一空 / 武井佑吏

2月15日(木)
<登壇者>
深田晃司 / 武井佑吏

※記事初出時、料金に誤りがありました。お詫びして訂正します。

山戸結希 コメント

「赤色彗星倶楽部」に込められた熱量と醒め方、その隔たりに、
観客が大きな才能を発見する身震いがある。
あるいは、
器用さと不器用さのどうしようもなく埋められぬ溝に、
若い才能へとだけ向けられる特別な愛情が流れ込んでくる。

赤色彗星を前にした少年少女の躁鬱。
“嵐の前の静けさ──”
それが、武井佑吏の物言わぬ寡黙さと、目の奥の隠せぬ野心によく似合う。
「赤色彗星倶楽部」は、運命的な、作家のデビュー作なのだろう。

この作品のエンディングの美しさは、
先人からの影響による反響に、今にも埋もれてしまうような映像美としてではなく、
それでも、この命だけは、決定的にオリジナルであるのだという、叫びのような産声の中に生まれていた。
幕引きの数分間に、武井佑吏の脆い生命を幻視するような。
「この世界で、たった一人の映画作家でありたい」
そんな願いそのもののようなエンドロールであり、それを見逃すことが、どうしても出来なかった。

観客に発見されることだけを、待ちわびる未来の彗星と、
いつもこんな浮き足立つ気持ちで、新しい作家の誕生に立ち会える私たちの歓びが、こんなにも出会いを待ちながら、
まるで嵐の前夜に、倶楽部活動をしているみたいだ。
ポレポレ東中野は、誰かの人生を変える映画を上映し続けてきた映画館だ。
劇場の夜にたった7回だけ降る、赤色の彗星をお見逃しなく。
この映画は、かけがえのない前夜の証明になる。
武井佑吏は、次世代の映画作家のトップランナーになるだろう。

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