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イベントの冒頭、登壇者9人のシルエットがステージの幕に映し出されると、会場には黄色い声が飛び交う。幕が上がり全員が姿を現すと思いきや、大野のみ観客席に近い場所からサプライズで登場。身代わりの術にちなんだ演出で集まったファンを沸かせた。
2011年公開作「映画 怪物くん」でもタッグを組んだ大野と中村。最強だが普段は怠け者の忍び・無門を演じた大野は「最初に監督から『役作りしなくていいから』と言われて。基本僕は猫背なんですけど、劇中でもそのままなので『これ大野じゃん!』となるかもしれないです」と映画鑑賞前の観客に呼びかける。中村が「『怪物くん』のときもそうだったんですが、大野くんは本番になると切り替わるんだよね。そこにしびれました」と撮影を振り返ると、大野は「撮影の合間にはスタッフさんからかき氷の差し入れがあって、僕はマンゴーと練乳をかけて2杯いただきました。それが一番の思い出です」とおどけた様子で語った。
今回のような規模の大きい舞台挨拶に出席するのは初めてだという石原は、満員の観客を前に緊張した様子を見せる。大野の印象について聞かれると「すごいことをしてるのに、できることが当たり前のような感じでいるんです」と述べ、「普段ダンスをしてることもあり、とんでもない動きをしてます。跳躍がものすごいです」とアクションを称賛した。鈴木は撮影現場での大野に関して「どんなに大変でも一切動じないから、リーダーだなと思って見てました」と回想し、突然大野の真正面に移動。なぜか2人は固い握手を交わし、会場を盛り上げた。
知念は「オープニングの大野くん、めちゃくちゃカッコよかったですよね。相変わらず惚れてます」と吐露。また知念はオファーを受けた当初、忍者を演じる気満々だったことを明かし、「運動神経を買われての忍者役だと思ったのに、映画で一番動かない殿様の役でした。立ってるか座ってるかだけでしたね」と観客の笑いを誘う。石原がフォローするかのように「でも(知念演じる)信雄のシーンで泣いたよ」と告白すると、知念は力強いガッツポーズで喜びを表現した。
最後に作品の見どころを聞かれた大野は「いろいろな要素が詰まっていて、盛りだくさんな映画になっています」とアピールし、「もし観たあとしっくりこなかったとしても、友達には『よかったよ』と伝えてください。そうやってみんなで助け合っていきましょうよ……!」と冗談交じりに呼びかけ、イベントの幕を引いた。
「のぼうの城」で知られる和田竜の小説をもとにした「忍びの国」は、織田信長の次男・信雄率いる織田軍と伊賀忍び軍団の大合戦を描く時代劇エンタテインメント。7月1日より全国にて公開される。
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