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テレビアニメ「名探偵コナン」の劇場版第21作にあたる本作は、大阪と京都を舞台に、江戸川コナンと服部平次が百人一首の絡んだ事件に挑むミステリー。末次は「ティザービジュアルを観たときから周りのファンの子たちもザワッとしていて、『あれ? コナンが百人一首?』『先生大変ですよ!』って盛り上がって、楽しみにしていたんです」と明かす。青山は劇中に登場する、百人一首の高校生チャンピオン・大岡紅葉の名前について「“紅葉”ってかるたの句によく出てくるじゃないですか。『もしかして末次先生も使いたかったんじゃないかな? マズいかな?』と思いながら付けました(笑)」と述懐。末次は「いえいえ(笑)。“紅葉”は『ちはや』でも大事な表現としてよく使っているので、親しみが持てました」と笑顔を見せた。
かるたならではのミステリーも含まれるという今作。末次から「物語に競技かるたを加えようと思ったのは青山先生ですか?」聞かれると、青山は「僕ですね。『ちはやふる』が好きなので」とここでも「ちはやふる」愛をアピールする。また紅葉は「未来のクイーン」と呼ばれていると語り、「(平次の幼馴染である)和葉のライバルキャラは京都の子にしようと思っていたんですが、偶然にも京都でクイーンぐらい強いという子になっちゃってすみません(笑)」と、「ちはやふる」に登場する京都のクイーン・詩暢に対して謝罪。末次は「その噂を聞いたときから、私の中の詩暢がメラメラしてます(笑)」と笑い、青山は「そうだよね、ヤバい!(笑)」と闘争心に火を点けてしまったことに焦りを見せた。
さらに対談中は、青山と末次によるコラボイラストの執筆も行われる。話題にも挙がった、紅葉と詩暢がメラメラと闘志を燃やす姿と、各作品の主人公であるコナンと千早のイラストが1枚の色紙に描かれた。青山が持参したペンを借りてイラストを執筆した末次は、「マンガ家さんの絵って、まったく同じ画材を与えても全然違うものが完成するから面白いですよね」と口にし、青山とそれぞれの制作環境について語り合った。
また執筆中は、末次が実写映画「ちはやふる」の撮影現場に訪れた際のエピソードも。「運動神経がいいのか、突然かるたをやらされても『ここまでできるんだ!』と感じるくらい皆さんすごくセンスがあって。俳優さんって大変ですよね。『この間はバスケやってました』とか、『バイオリンやってました』とか、毎度違うものに変身することに慣れてらっしゃる」と感心し、「例えばマンガで『超速い』って言うのは簡単だけど、実写はそれを表現しないといけないから大変ですよね」とマンガと実写の違いについて語る。「マンガで見えない“速さ”とか、聴こえない“音”とかを表現することが、実写にする意味のあるものだと思うんですよね。お客さんもたぶんそこを楽しみに来ると思う」と続け、「『コナン』も映画になるとアクションが派手になりますよね。そこが見応えがあって、テンションが上がります」と期待を寄せる。青山は「今年はラブコメが多いので、アクションシーンは少なめかもしれない」と述べながら、「『ちはやふる』と似てるシーンもあります。申し訳ない(笑)」と「ちはやふる」を意識した作りになっていることを明かした。
コラボイラストは青山が描いた紅葉の線画に、末次が着物の色を塗って完成。末次は「アシスタントになった気分。うれしいですね。何してるんだろう! びっくりしちゃう」と興奮し、青山は「この色紙いいね! 欲しい。豪華だね」とできあがったイラストに太鼓判を押した。最後に末次は青山に「新作映画、すごく楽しみです」と、青山は末次に「千早と詩暢のクイーン戦楽しみにしています」とそれぞれエールを送りあった。
「名探偵コナン から紅の恋歌」は4月15日より全国ロードショー。
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