「傷物語〈II熱血篇〉」の初日舞台挨拶が本日8月19日、東京・新宿バルト9にて行われ、キャストの
1月8日に封切られた「傷物語〈I鉄血篇〉」の続編にあたる本作は、西尾維新が手がけた小説〈物語〉シリーズの原点となる作品であり、2009年にテレビアニメ化された「化物語」の前日譚。“怪異の王”キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードを助けたことにより自身も吸血鬼となってしまった高校生・阿良々木暦が、人間に戻るため吸血鬼ハンターとの戦いに身を投じていく。
暦を演じる神谷は「第1部の舞台挨拶のときも思ったんですが、声優やっててよかったとまた思うことができた」と完成品を観た感想をコメント。「なかなかそういう気持ちにはならない。完結した暁にも同じ感情を抱きたいという気持ちで声優を続けてる」と、第3部「傷物語〈III冷血篇〉」への思いを明かす。“怪異”の専門家・忍野メメに声を当てる櫻井は「バトルシーンが見どころなんですが、それだけではなく、キャラクターの個性が贅沢に描かれている」と作品をアピールする。
シリーズ第1作にあたる「化物語」から7年にわたり暦を演じてきた神谷は「本来だったら(本作は)2012年に公開されるはずだったんです」と久保田を見つめながら冗談交じりに語り、「でも延びたおかげでシリーズを重ねさせていただき、いろんなことを知ったうえで声を吹き込めている」と述懐。続けて「経験を積んだぶんだけよくなっていると思いますし、このタイミングで作品を届けられたことに意味があったと考えています」と力強く語る。
アフレコで意識したことを聞かれた櫻井は「『こら』や『ミスったしくじった』など、メメらしくないセリフがあってアプローチに戸惑った」と返答する。「『こら』って怒り方には親密な感じがあると思うんです。相手に対する慈愛、包み込むような印象があって。もっと厳しい言い方もあるわけで、『ダメだ!』とか」と櫻井が説明すると、神谷はそのセリフが登場するシーンを説明した後「その一言でいさめられるというのは、櫻井さんの声のニュアンスのおかげだと思うんです」と絶賛。その言葉を受けた櫻井は「その通りです」と述べ、照れたように笑った。
同じくアフレコ時の心境を聞かれた神谷は「バトルシーンはもう必死で、全力でやりました。できたものを観たあと全力でやってよかったと思いました」としみじみ。最後の挨拶で神谷は「原作、シナリオ、キャラクターの芝居、我々の演技、神前さんの音楽のすべてが融合し、すべてが調和している作品です。ぜひ映画館という作品を観るための贅沢な空間で観てください」と観客に思いを伝えた。
なお3部作の最終章にあたる「傷物語〈III冷血篇〉」の封切り日が2017年1月6日に決定。あわせてキービジュアルが公開され、本日より前売り券の販売がスタートした。上映劇場では購入者特典としてクリアファイルがプレゼントされる。
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神谷浩史が全力で挑んだ「傷物語〈II熱血篇〉」にしみじみ、第3部の公開日も決定 - 映画ナタリー https://t.co/UNYT2psACc