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「傷物語」神谷浩史、アフレコ振り返り「肺が破れてもいいと思った」

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「傷物語〈III冷血篇〉」初日舞台挨拶の様子。

「傷物語〈III冷血篇〉」初日舞台挨拶の様子。

「傷物語〈III冷血篇〉」の初日舞台挨拶が、本日1月6日に東京・新宿バルト9にて開催され、キャストの神谷浩史坂本真綾堀江由衣櫻井孝宏が登壇した。

本作は、2009年に放送されたテレビアニメ「化物語」の前日譚を描いた劇場アニメ3部作の最終章。「傷物語〈II熱血篇〉」で“怪異の王”キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの四肢を取り戻した阿良々木暦の運命を描く。

暦役の神谷は、本作について「密度がとにかくすごい。自分のところは反省点がいっぱい見えてきてしまうのですが、皆さんのところは完璧すぎて嫉妬するくらい、濃密な時間が流れているなと思います」と語る。堀江は「いいようで悪いようなエンディング。切なさも残って、愛情も感じられて、本当に素晴らしい作品だと思いました」と明かした。

「アフレコを思い出すと、二度とやりたくないようなシーンばっかりです(笑)」と振り返る神谷。終盤、暦が助けを求めて叫ぶシーンについて「原作には『吸血鬼の肺活量で』って書いてあるんですよ。そんなの想像もつかないし、僕人間だし!と思って(笑)。でも西尾維新先生がそう書いているのなら、肺が破れてもいいと思いながら必死でやりました」と語る。そんな神谷の演技について、坂本は「尋常じゃない気迫を感じました。その声を聞いているだけでこみ上げてくるものがあるような、渾身の声でした」と尊敬の眼差しを送り、堀江も「実はあのシーンが一番好きだったんです」と話した。

櫻井は、キスショット役の坂本の演技を絶賛。「年齢によって(演技が)グラデーションになっていくのがすごいなと思っていました。楽屋でも神谷くんとその話になって、『やばいよ』って(笑)。声うんぬんじゃない、マインドっていうか、観ていてゾワッと鳥肌が立つような感覚を覚えました」と言われると、坂本は「初耳です! うれしい」と照れ笑いを浮かべた。

最後に神谷は「本編の暦のセリフじゃないですけど、今日この日のために声優をやっていたんじゃないかという気持ちです。この作品を完結に導くのが、僕の声優としての目標だった気がします。今、目標を見失ってしまった状態なので、この先どうしたらいいんでしょうか?」と笑う。そして「西尾先生が原作を書き続ける限り、何かしら映像もお届けできるような、万全の体制でいないといけない。声というひとつの要素ではありますが、暦の一部のパーツとして、いつでも機能するようにしておきたいです」とイベントを締めくくった。

「傷物語〈III冷血篇〉」は全国で上映中。なおこのたび、1月14日から配布される2週目の来場者特典が、西尾の書き下ろし小説「混物語 第10話『あかりトリプル』」であると発表された。同作には「戯言シリーズ」より、千賀あかり、千賀ひかり、千賀てる子の三つ子が登場する。

(c)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

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