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この映画は、通行人への無差別な暴力をはじめとした“危険な遊び”に走る青年2人の物語を軸に、若者の欲望と狂気を描く作品。柳楽が主人公の泰良を演じ、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎らが出演している。
5月21日の封切りから1カ月半以上経っているにもかかわらず、この日の上映は立ち見が出るほどの盛況ぶり。公開の時期は宮藤官九郎脚本のドラマ「ゆとりですがなにか」に参加中だった柳楽は、「打ち上げで宮藤官九郎さんに『面白かったよ』と感想を言っていただけて。それがうれしかったですね」と明かす。
また2015年に、「ディストラクション・ベイビーズ」と宮藤監督作「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」両作の音楽を担当した向井秀徳のライブを観に行った際、居合わせた宮藤にも本作の一部映像を見せて驚かれたそうで、柳楽は「それで『ゆとり』にキャスティングしてもらえたのなら真利子さんのおかげ」とはにかむ。真利子が「『ゆとり』(で柳楽が演じたまりぶ)の喧嘩シーンを観ると、なんとなく泰良に見えてしまった」と言うと、柳楽は何度も登場するまりぶのセリフを挙げ「『おっぱいおっぱい』言って、喧嘩したら泰良になるなんて超たち悪い!」と笑った。
ここで観客からの質問を募ることに。完成作品で泰良を観てどう思ったか聞かれると、極端にセリフの少なかった柳楽は「主演で一番多く出てるのに、ここまでしゃべらなくても映画として成立するんだと思えてうれしかった」と答える。一方真利子は「コミカルでかわいく見えた。やってる行為は別として、一生懸命喧嘩してる姿をずっと観ていたくなるキャラクターでした」と回答した。
続いて役作りについて尋ねられた柳楽は、劇中の泰良のセリフを用いて「クランクインする前に真利子さんに聞いたら、常に『楽しければええけん』っていうスタンスで返ってきた。だから前もっていろいろ考えずに、毎カット毎カット楽しんで撮る気持ちを大事にしました」と振り返る。真利子は「泰良をどう撮るか、セリフがないのにどうやって存在させるかはいろいろ考えていたんです。そのためにも菅田くんをはじめ、ほかの役者に演技の面で食われたら駄目だよって煽り方はしていました」と明かす。柳楽が「結果として食われたかどうかにはこだわってはいないけど、それがひとつの原動力になった」と賛同すると、真利子も「他の役者さんも、柳楽優弥があれだけやってるから自分もやらなきゃ、となっていたみたい」と撮影当時の様子を語った。
最後に真利子が「公開から1カ月半以上経っていますが、まだまだ続けていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします」と訴えかけ、イベントは終了した。
「ディストラクション・ベイビーズ」はテアトル新宿ほかにて上映中。
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