2015年に大腸がんのため53歳の若さで逝去した、俳優・演出家・脚本家の
本作は、2009年に上演された舞台のために今井が書き下ろした脚本を映画化したもの。今井の演劇デビュー作「MONKEY」の演出家でもある
このたび出演が明らかになったのは、真人が旅先で出会う女性・麗子を演じる
今回公開された今井のメッセージは、劇場公開作品としての本作の製作が決定した当時に書かれたもの。「お芝居としては本来なら“普通の恋愛”を描くべきなのでしょうが、私は使命のような物を感じこの舞台の脚本を書き下ろし、そして映画化まで、なんとか漕ぎつけました」「何か新しい、今までの日本映画に無い化学反応が起こるのでは…いや、もう起きている気がします。まだまだ、映画制作には色々な困難が待ち受けているとは思いますが、絶対に成功させる、成功すると信じております」と残している。
なお川平、別所、藤田、奈良橋からもコメントが到着。川平は「実の兄のような存在だった雅之の遺志を継いで、この作品に参加できたことを誇りに思います」と述べ、別所は「いつも全速力で演じ切る今井雅之の人間臭いモノガタリです」と、藤田も「雅さんのお陰で、撮影中は懐かしい仲間と懐かしい空気の中にいました。雅さんも一緒に居た気がします」と話す。そして奈良橋は「雅之が主演の予定でしたが、病状の悪化によって止む無く慈英を呼びました。4月頃でした。慈英は以心伝心で汲み取って、うなずいてくれました。雅之にとって慈英は兄弟みたいだったし、雅之が喜ぶんじゃないかと思ったし、喜んでくれていると思います」と心のうちを明かしている。
「手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~」は、今井の命日にあたる5月28日に公開。
今井雅之 メッセージ
「この夏は今までで一番の熱い夏になることでしょう! 押忍」
この企画は2009年の舞台作品に端を発しております。このような題材を選んだ理由は「The Winds of God」という神風特別攻撃隊を題材とした舞台を二十数年やってきて痛感した「ある事実」によるものです。日本は今年で戦後70年になりますがこの間、世界では戦争及び紛争が起きなかった年は一度もありませんでした。戦争の悲惨さを伝えるのも私たちクリエイター / 役者の大事な仕事の一つだと思います。
「なぜ戦争が起きるのか?」「なぜ宗教、人種、国が違うだけで同じ人間が殺し合うのか?」
これがThe Winds of God の活動を通じて感じた事でした。そして、その思いを表現したのが「手をつないでかえろうよ」です。お芝居としては本来なら“普通の恋愛”を描くべきなのでしょうが、私は使命のような物を感じこの舞台の脚本を書き下ろし、そして映画化まで、なんとか漕ぎつけました。監督はこの舞台のファンであり、またハリウッド及び世界で活躍中の奈良橋陽子さんに引き受けてもらったことは本当に喜ばしい事です。何か新しい、今までの日本映画に無い化学反応が起こるのでは…いや、もう起きている気がします。まだまだ、映画制作には色々な困難が待ち受けているとは思いますが、絶対に成功させる、成功すると信じております。
川平慈英 コメント
実の兄のような存在だった雅之の遺志を継いで、この作品に参加できたことを誇りに思います。素晴らしいスタッフ、キャストに囲まれ、そして雅之の眼差しを感じながらの撮影でした。是非多くの皆さんに観て戴けたらと思います。
別所哲也 コメント
いつも全速力で演じ切る今井雅之の人間臭いモノガタリです。善悪・正義・大義名分・差別・偏見、、。純なままでは生き残れない、でも不純な生き方はしたくない。癌と戦いながら表現者たる雅之が文字通り命を懸けて仕上げたこのモノガタリに参加できて、同じ青春時代を英語劇で過ごした仲間として僕は幸せ者です。光栄です。
藤田朋子 コメント
声をかけて貰えて本当に嬉しかったです。雅さんのお陰で、撮影中は懐かしい仲間と懐かしい空気の中にいました。雅さんも一緒に居た気がします。居たよね…?
奈良橋陽子 コメント
3月の終わりに雅之と桜のシーンだけ撮影しました。主演の子役の場面だった。雅之は大きくなったときの演技をして、子役に見せていました。涙ぐんで喜んでいたのを覚えています。雅之が主演の予定でしたが、病状の悪化によって止む無く慈英を呼びました。4月頃でした。慈英は以心伝心で汲み取って、うなずいてくれました。雅之にとって慈英は兄弟みたいだったし、雅之が喜ぶんじゃないかと思ったし、喜んでくれていると思います。
花📎FIVE+1☆ @0818hanachan
今井雅之が生前に手がけた脚本を川平慈英主演で映画化、今井が残したメッセージも - 映画ナタリー https://t.co/fedpBPapOk