本日2月15日、「
本作で美術を手がけた種田は、「今回の作品は彼の“マスターピース”だとアメリカで言われていたりしますが、“血だらけ”な作風については変わらないです」とほほえみ、「『キル・ビル』のときなんて、クエンティン本人が役者の返り血を浴びて血だらけになってますからね。モニターのそばにいないで俳優のそばにいるという演出方法を取る人なんです」と述懐。
「キル・ビル」にGOGO夕張役で出演した栗山は、「もともとクエンティンのブラックユーモアが大好きで、今回もふんだんに入ってるんですけど、それに加えて『ヘイトフル・エイト』にはミステリー要素もあって。誰が犯人なのかとか、この人は嘘をついてるんじゃないかとか、推理しながら観る要素がこれまでの作品よりも増えてますね。映画自体は長いんですけど、ワンシチュエーションに近い状態なのに飽きずに観られるのがすごいなと」と絶賛する。
また、高橋は「ブラックユーモアと一口で言っても、映画で実現するのは難しくて。例えば『ヘイトフル・エイト』では女の人が思いっきり殴られるシーンがギャグになってるんですけど、世界中の人たちが絶対笑うと思うんです。女の人が観ていて嫌な気持ちにならないようにそんなシーンを見せるって、ものすごく難しいことなんですよ。よくわかってない人がやると単に陰惨なことになってしまいますからね」と、タランティーノの巧妙な演出について説明した。
「キル・ビル」でも美術を手がけた種田はタランティーノの足フェチぶりに触れ、「栗山さんが登場するときに、アングルを変えて何度も足を撮るんですよね」と回想。栗山は「GOGO夕張の衣装は女子高生の制服だったんですけど、クエンティンが最後まで悩んでたのが、靴をどういうものにするかということと、靴下の色を紺にするか白にするかということで。ローファーを試作したりもしたんですけど、結局靴も靴下も血が滲んでいるのがわかりやすい白になりました」と明かす。
イベント終盤、種田が「『キル・ビル』第3作をやりたいという(タランティーノの)気持ちは生きてるらしい」と話すと、栗山が「生きてるんですか? でも私(の役は)死んじゃったからなあ」と残念そうにこぼし、笑いを誘う場面も。さらに、「クエンティンとまた一緒にやりたいです。やりたいんですけど、会うたびに『千明、英語の練習してる? 千明が英語の練習をするなら僕も日本語の勉強をするから』と言われて。今のところ、お互い英語も日本語も上達してません(笑)」と打ち明けた。
「ヘイトフル・エイト」は2月27日より全国ロードショー。
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栗山千明、タランティーノ作品再出演を熱望するも「英語はまだ上達してません」 - 映画ナタリー https://t.co/pxQMynYMtH