ピクサー新作「アーロと少年」の監督来日、アパトサウルスの骨格標本に大感激

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本日2月3日、「アーロと少年」のトークイベントが東京・国立科学博物館にて行われ、監督のピーター・ソーンと同館の地学研究部生命進化史研究グループ長・真鍋真博士が出席した。

「アーロと少年」トークイベントの様子。左から真鍋真博士、監督のピーター・ソーン。

「アーロと少年」トークイベントの様子。左から真鍋真博士、監督のピーター・ソーン。

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ピーター・ソーン

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「アーロと少年」は、家族と離ればなれになり大自然の中でひとりぼっちとなった弱虫の恐竜アーロが、少年スポットと出会い、ともに家族を探す旅に出る物語。「トイ・ストーリー」シリーズで知られるジョン・ラセターが製作総指揮を務めた。

真鍋真博士

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ソーンは帽子に、真鍋博士は帽子とセーターにそれぞれ恐竜があしらわれた装いで登場し、アーロのモデルとなったアパトサウルスの骨格標本をバックに行われた本イベント。2人はイベントの開始前にも恐竜の話で大いに盛り上がったという。全身の8割が本物の骨だというこの標本に対面して、ソーンは「この標本はしっぽが上がっているので、比較的新しい時代のものでしょうか? すばらしい!」と少年のように瞳を輝かせる。そして真鍋博士によるアパトサウルスのレクチャーに耳を傾けながら、食い入るように標本を見つめていた。

「アーロと少年」

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本作について、真鍋博士は「恐竜が絶滅しなかったらという斬新な発想に驚かされました。恐竜と人間は歴史上では出会うことがありませんでしたが、(もし恐竜たちが生きながらえていたら)映画のように友情を深めていったのかなと思いましたね。たくさんのインスピレーションやアイデアを映画からいただきました」とコメント。それを受けてソーンは「真鍋博士がこの映画からどんなアイデアを思いついたのか知りたいです!」と興味津々の様子を見せる。

アーロのモデルとなった恐竜アパトサウルスの骨格標本。

アーロのモデルとなった恐竜アパトサウルスの骨格標本。[拡大]

続いて、家族の愛が描かれる場面の話題へ。ソーンは「この作品に取り組んでいる5年の間、私は2人の子供に恵まれて親になりました。家族の物語をつづっているときは自分自身と父母の関係や家族の意義について考えましたね。そういった思いのすべてが反映されています」と述べる。さらに見どころを問われると、ソーンは「ネタバレになってしまうといけませんが……」と前置きしながら「父親がアーロにホタルを見せるシーンです。アーロが怖いと感じている場所にも美しいものがあると父が教えるんです。家族というものは、こんなにもいろいろなことを教え合えるんだという意味を込めました」と明かした。

最後に、ソーンが「アーロが世界に対して恐怖心を持っているところから始まり、スポットに手伝ってもらいながら一歩ずつ前に進んで大人になっていく物語です。彼らは癒しを共有して喪失を乗り越え、勇気を見出すんです。アメリカでは“Dinosaur”は、過去のことに囚われて前に進めない人のことを形容する言葉でもあるのが面白いなと思い、そこから物語の発想を得ました。この作品を通して皆さんの恐竜への愛が強まるとうれしいですね」とにこやかに語り、イベントを締めくくった。

「アーロと少年」は3月12日より全国でロードショー。なお展示イベント恐竜博2016が、3月8日から6月12日まで国立科学博物館にて開催される。

※動画は現在非公開です。

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