“怪談映画の名手”中川信夫の回顧上映、「地獄」「かあちゃん」など26本

“怪談映画の名手”中川信夫の回顧上映「挑む 生誕110年 中川信夫～青春のビッグバン」が、9月13日から10月24日にかけて東京・ラピュタ阿佐ヶ谷にて開催される。

1929年にマキノ映画に入社し、映画界に足を踏み入れた中川は、1934年「弓矢八幡剣」で監督デビュー。以後、1982年公開の遺作「怪異談・生きてゐる小平次」まで、ホラーや時代劇、ホームドラマなど多彩なジャンルの作品97本を遺した。

生誕110年を記念し行われる回顧上映では、日本古来の地獄絵やダンテの「神曲」、ゲーテの「ファウスト」などをモチーフにした怪奇映画「地獄」、山田真二、八千草薫らが大正時代の若者に扮した「夏目漱石の三四郎」、貧しさの中でも希望を失わず、懸命に生きるブリキ職人一家を描いた「『粘土のお面』より かあちゃん」など、中川の監督作計26本を紹介。また映画のほかに、中川の初期監督作「東海の顔役」や「御用唄鼠小僧」の撮影風景を収めた映像も併映される。

会期中はトークショーも実施され、「妖艶毒婦伝・お勝兇状旅」で華麗な殺陣を披露している女優・宮園純子、「東海道四谷怪談」などに参加した作曲家・渡辺宙明などが登壇。詳細は公式サイトを確認してほしい。

挑む 生誕110年 中川信夫～青春のビッグバン

2015年9月13日（日）～10月24日（土）東京都 ラピュタ阿佐ヶ谷
＜上映作品＞
「地獄」
「『粘土のお面』より かあちゃん」
「夏目漱石の三四郎」
「妖艶毒婦伝・お勝兇状旅」
「東海道四谷怪談」ほか
料金：一般 1200円 / 学生、シニア 1000円 / 会員 800円 / 3回券 2700円
※水曜は一般 1000円