大河原邦男展覧会が開催、「ガンダム」ほか40年以上にわたる作品が一堂に

2015年8月7日 21:31 119 17 映画ナタリー編集部

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明日8月8日から東京・上野の森美術館にて開催される「メカニックデザイナー大河原邦男展」のプレス内覧会が、本日8月7日に行われた。

「メカニックデザイナー大河原邦男展」プレス内覧会に出席した大河原邦男。

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「メカニックデザイナー大河原邦男展」プレス内覧会の様子。左から保志総一朗、小松未可子、大河原邦男、五十嵐浩司、大河原がデザインした稲城市のイメージキャラクター、稲城なしのすけ。［拡大］

「メカニックデザイナー大河原邦男展」は、「機動戦士ガンダム」テレビ版および劇場版などのロボットデザインを手がけた、大河原邦男のイラストや資料を一堂に展示するイベント。本邦初公開の貴重な資料や描き下ろし新作のほか、40余年にわたる大河原の仕事を振り返る。

大河原邦男「メカニックデザイナー大河原邦男展」描き下ろし作品 2015年 (c)サンライズ (c)創通・サンライズ (c)タツノコプロ (c)タツノコプロ・読売テレビ 2008［拡大］

内覧会には大河原、本展の監修を務めたアニメーション研究家の五十嵐浩司、本展の音声ガイドナビゲーターを大河原とともに務めた声優の保志総一朗と小松未可子が出席した。大河原は「このクソ暑い中集まっていただき、申し訳ないです」と切り出して笑わせ、「ご存知のように、アニメーションというのは共同作業です。その中のワンセクションである私の作品の展覧会を開いていただくことに感謝しております」と挨拶。保志は「大河原先生がメカニックデザインを手がけられた『銀河漂流バイファム13』や『機動戦士ガンダムSEED』でお世話になりました。今この場にこうして参加できることがとても光栄です」と述べた。小松は「『ガンダムビルドファイターズ』という作品に出演したご縁で、音声ガイドナビゲーターを務めさせていただきました。大河原先生の作品やアニメーションの歴史を一望できるこの展覧会は、2代にも3代にもわたって楽しんでいただけるものになっていると思います」と、本展の魅力を語る。

「メカニックデザイナー大河原邦男展」プレス内覧会に出席した保志総一朗。［拡大］

「メカニックデザイナー大河原邦男展」プレス内覧会に出席した小松未可子。［拡大］

デザインについて心がけていることを問われた大河原は「夕方6時台に放映されるアニメのデザインを手がけることが多かったのですが、その時間帯はお母さんが料理をしてるんですね。なので、子供たちだけでテレビを観るという状況を考えて、グロテスクであったり過激なものは控えました。そして子供たちがわくわくするような、カッコいいデザインを心がけていました」と答えた。

「メカニックデザイナー大河原邦男展」会場の様子。［拡大］

保志は音声ガイドの収録に際し初めて対面した大河原の印象について、「雲の上の存在だと思っていたので、すごく緊張していたんです。でも実際お話してみたら優しくてフランクで、逆にアタフタしてしまい気のきいたことを言えませんでした」とコメント。小松は「現場でお会いしたときに、すごいオーラを感じました。“発明の母”ならぬ“発明の父”というようなおおらかな心を持たれている方だと思いました」と語る。一方大河原は、「声優の方とお会いする機会はあまりないんです。お2人とも有名人なんであがってしまって、収録が大変でした」と打ち明けて笑った。

「メカニックデザイナー大河原邦男展」は9月27日まで開催。東京・森アーツセンターギャラリーにて開催中の「機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM」との相互割引も実施する。詳細は両展覧会の公式サイトで確認を。なおauの動画配信サービス・ビデオパスでは、「機動戦士ガンダム」テレビシリーズを全話見放題で配信するキャンペーンを実施しているので、チェックしてみては。