鈴木京香、主演作の完成を祝して14人の息子たちにお汁粉を振る舞う

「おかあさんの木」の完成披露イベントが5月28日に都内にて行われ、主人公ミツ役の鈴木京香と監督の磯村一路に加え、三浦貴大らミツの息子を演じたキャストが集結した。

この日は、ミツの7人の息子の青年期と幼少期を演じた計14人が勢ぞろい。劇中衣装で登場した幼少期の子供たちが元気よく「おかあさーん！」と叫ぶと、鈴木は割烹着姿で壇上に現れた。厳しい撮影を乗り越えた“息子たち”をねぎらい、「私が作ったんじゃないのよ」と冗談を言いながら冷たいお汁粉を振る舞う鈴木。「白玉は1人3つずつね」「小さい子たち、手伝って！」と声をかけつつ手際よく椀によそう姿は、まるで本当の母親のよう。

戦争の中、貧しいながらも懸命に子供たちを育て上げる母親を演じた鈴木は、劇中で家族そろってお汁粉を食べるシーンを「ミツというお母さんにとって、短い幸せな時間のシーンでした」と振り返る。さらに物語では息子たちが次々と出兵していくため、舞台上で鈴木の振る舞ったお汁粉を食べるキャストを眺めて「大きくなっても一緒に暮らせたら、ミツはどんなによかったでしょうね」と目を細めた。

同日に行われた完成披露舞台挨拶では、ミツの夫の同僚を演じた田辺誠一も合流。田辺は「こういう厳しい時代でも、家族を思う気持ちや温度は普遍的だと感じました」と撮影を終えての感想を口にする。続いてこれから作品を観る人に向け、三浦は「自分の家族に重ねあわせて観ていただくと、より一層いろいろなことを感じていただけると思います」と呼びかけ、鈴木は「当たり前の毎日が幸せだと気付くきっかけになってくれたら、と思います」とメッセージを贈った。

「おかあさんの木」は6月6日より全国ロードショー。