本日5月19日、「
本作は、第2次世界大戦時にナチスの迫害から逃れてきた6000人にのぼる難民の命を救ったと言われる外交官、杉原千畝の生涯をつづった伝記映画。竹野内豊主演の「太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-」でアメリカ側の演出を務めたグラックがメガホンを取り、主人公の杉原に唐沢、その妻である幸子に小雪が扮する。
唐沢は「杉原さんのご遺族の方に恥ずかしくないように、彼の名前や功績を、この作品を通してより多くの人に知っていただきたいと思っています」と挨拶。杉原幸子の著書を読んで役作りに臨んだという小雪は「ヨーロッパでは杉原さんのことをよくご存知の方が多いのですが、日本ではまだまだ知られていないと思います。この映画が、今を生きる人たちの自らの生き方を問うきっかけになればうれしいです」と続ける。
杉原の右腕、ペシュ役を演じたスジックは「日本、アメリカ、ポーランドの俳優やスタッフと共に、冒険に出たような気持ちでした」と2カ月間の撮影を振り返り、「ペシュの遺族から手紙をいただいたのですが、杉原さんは戦後も彼の友達であり続け、いろいろと手助けをしていたのです」と明かした。杉原に密かに思いを寄せる女性イリーナ役のグロホウスカは「当時の杉原さんが迫られた選択はとても厳しいもので、深く理解することは難しかったのですが、役を通して杉原さんという存在に近づけたことは素晴らしい経験でした」と語った。
撮影中のエピソードに話題が及ぶと、唐沢は「ボリスは本当にチャーミングな人で、常にしゃべってるんですよ。僕は珍しく現場でもシリアスでしたけどね」と話す。これにスジックが「唐沢さんが演技に集中しようとしていたのに、話しかけてばかりで邪魔してしまったかもしれない。友達になりたかっただけなんです。ごめんなさい」と茶目っ気たっぷりに謝ると、会場には笑いが。通訳が追いつかないほどに話しまくるボリスについて唐沢は「基本的にふざけた男なんですよ!」と言い爆笑を誘ったあと、「面白かったんでいいんですけどね。いろんな意味で救われました」とフォローも忘れなかった。
現在ポストプロダクション中の「杉原千畝 スギハラチウネ」は8月に完成を予定しており、12月5日より全国東宝系にてロードショー。
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唐沢寿明、6千人のユダヤ難民を救った「杉原千畝」への思い語る - 映画ナタリー http://t.co/jn4f9Xq3Z9