ロウ・イエ作品をオールナイトで楽しめる、「天安門、恋人たち」ほか4本を上映

6月13日に東京・新文芸坐にてオールナイト上映会「ロウ・イエ 愛と孤独の彷徨」が行われる。

ロウ・イエは「デッド・エンド 最後の恋人」でデビューし、中国の都市部に暮らす人間の心の機微や性愛に焦点を当てた作品を数多く生み出している映画監督。2006年に発表した「天安門、恋人たち」では、1989年に北京で起きた天安門事件を扱ったことが問題視され、中国当局から国内における5年間の映画制作禁止処分を下された。しかしロウ・イエは、その間にもデジタルビデオを使用しゲリラ的に撮影を敢行した「スプリング・フィーバー」、自らの居場所を求めてパリと北京を漂泊する女性を捉えた「パリ、ただよう花」を制作するなど、精力的に活動してきた。

このイベントではロウ・イエの監督作の中から、国際的な評価が高いものを選りすぐり上映する。ラインナップは第29回ロッテルダム国際映画祭と第1回東京フィルメックスでグランプリを受賞した「ふたりの人魚」をはじめとして、第59回カンヌ国際映画祭で上映された「天安門、恋人たち」、第62回カンヌ国際映画祭で脚本賞を獲得した「スプリング・フィーバー」、そして第7回アジア・フィルム・アワードで最優秀作品賞ほか3部門に輝いた「二重生活」の4本。

前売り券は新文芸坐にて先行販売中。5月20日よりチケットぴあで一般発売が開始する。