“チョコも知らなかった”難民が実体験を語る「グッド・ライ」シンポジウム

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ロン・ハワード製作、リース・ウィザースプーン主演で贈る「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~」の公開を記念した特別シンポジウムが、4月5日に東京・新宿明治安田生命ホールにて開催された。アフガニスタン難民のジャファル・アタイさんとミャンマー難民のチンハウルンさんに加え、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)職員の佐藤滋之氏が登壇して、日本の現状や難民として日本で生活する本音を語った。

「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~」公開記念シンポジウムにて、左からジャファル・アタイさん、チンハウルンさん、佐藤滋之氏。(c)2014 Black Label Media, LLC. All Rights Reserved.

「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~」公開記念シンポジウムにて、左からジャファル・アタイさん、チンハウルンさん、佐藤滋之氏。(c)2014 Black Label Media, LLC. All Rights Reserved.

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「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~」公開記念シンポジウムの様子。(c)2014 Black Label Media, LLC. All Rights Reserved.

「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~」公開記念シンポジウムの様子。(c)2014 Black Label Media, LLC. All Rights Reserved.[拡大]

「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~」の主人公は、アフリカのスーダンで起きた内戦により故郷を奪われ、難民キャンプで育った“ロストボーイズ”と呼ばれる若者たち。彼らがアメリカに移住して直面する文化的なギャップをコミカルに表現しつつも、人と人が寄り添って生きることの大切さを描いている。

2007年にミャンマー国内の軍事政権抗議デモに参加して国を追われたチンハウルンさんは、現在はファッションブランド、ユニクロの社員として店舗で働く。劇中で難民先のアメリカにカルチャーショックを受けるロストボーイズたちに自分を重ねて「高校生までチョコレートを知らなかった!」と嘆くも、「これからも1人ひとり同じ人間として助け合って、すべての人に感謝して生きていきたい」と人生の目標を述べた。アフガニスタン、パキスタンと内戦で家を追われて2009年に家族と共に来日したアタイさんは日本の大学に通っている。「(来日当時は)服を拾って着ていた」とつらい過去を吐露。しかし劇中でリース・ウィザースプーンが演じるキャリーのような素晴らしい出会いもあったと言い、「ボランティアの方たちに悩みを聞いてもらったり、たくさん助けてもらった」と前向きに歩んできたことを伝えた。

最後に佐藤氏から「彼らとの違いに目を向けるのではなく、共通点を見つめてほしい。難民も私たちも同じ人間で仲間なのだから、助け合ってほしいと思います」とメッセージが贈られると、会場に温かい拍手が鳴り響いた。「グッド・ライ~いちばん優しい嘘~」は4月17日より全国ロードショー。

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