ドキュメンタリー?それともフィクション?「酒中日記」の酩酊トーク

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4月2日、東京・テアトル新宿にて開催された「酒中日記」の舞台挨拶で、坪内祐三亀和田武杉作J太郎の3人がお酒を飲みながらトークを行った。

左から坪内祐三、亀和田武、杉作J太郎。

左から坪内祐三、亀和田武、杉作J太郎。

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「酒中日記」は、小説現代で連載している坪内のエッセイを原作とした映画で、内藤誠が監督を務めた。猫目、風紋、ザボンなどの文壇バーで、坪内と文人たちがお酒を飲みながら本音で語り合う様子を収めている。

登壇した3人は銀座のバー、ザボンでのシーンで共演しているが、そもそも文壇の人間ではない杉作はこの日初めて店を訪れたという。劇中では、坪内と亀和田はジャケットを着ているのに対し、杉作は自らが主宰を務める“男の墓場プロダクション”のロゴがプリントされたTシャツにパーカーというラフな格好で登場する。坪内が「前日、杉作さんに『どんな服を着ていけばいいですか?』と聞かれて、ジャケット1枚くらい持っているだろうと思って『普段通りでいいですよ』と答えたらああなって。でももし30年後に日本の文壇バーの研究なんかをしているアメリカ人学者がこの映画を観たとしたら、杉作さんが1番太い客に見えるんでしょうね」と笑いながら話すと、杉作は「やっぱりジャケット持ってた方がいいですかね……」と頭を掻いた。

左から坪内祐三、亀和田武、杉作J太郎。

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この作品は一見ドキュメンタリーに見えるが、設定や登場のタイミングなどはきちんと考えて作られている。坪内は、永井荷風の墓参りをするシーンについて「内藤さんはやっぱり映画監督なので、フレームについてすごく意識している。あのシーンではどうしても景色も一緒に映したかったみたいだけど、それには僕らがもっと低い位置に来ないといけなくて。そしたら監督、『(地面を)掘っちゃいましょう!』って言うんですよ、永井荷風のお墓なのに!」と話し、会場では笑いが起こった。

撮影では日付を勘違いする出演者が相次ぎ、取りまとめ役の坪内がお酒を一滴も飲まずに酔った演技をしているシーンがある一方、待ち時間に飲みすぎて泥酔してしまった出演者も。気になる人はフィクションとドキュメンタリーの境目を探しながら鑑賞してみては。

「酒中日記」は本日4月3日までテアトル新宿にてレイトショー上映。全国でも順次公開される。

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