ゆきゆきて、神軍
ユキユキテシングン
製作:1987年(日本) / 配給:邦画マイナー=疾走プロ
解説 「さようならCP」「極私的エロス・恋愛1974」などを自主製作し、その衝撃的な映像で注目を集めた原一男によるドキュメンタリー。天皇にパチンコを発射した事件をはじめとして、戦争の責任をあくまで過激な手段で追及し、国家・社会といった共同体に挑戦し続けるアナーキスト・奥崎謙三を追い続けた作品。彼がニューギニア戦線で起きた兵隊同士の食人事件の疑惑を、何人もの証言者のもとに、すさまじい執念をもって食いさがり、真相をつきとめていく過程が中心となる。カメラの気迫がもたらすゾクゾクする面白さと、ズシンと重いあと味。“撮る行為”自体が平和な日常の裂け目に視線をうがって、思わぬ現実をあぶり出していく武器になることを再発見させてくれる秀作。ニューギニア当地で撮ったフィルムは当局に没収された。第37回ベルリン映画祭でカリガリ映画賞を獲得した。
スタッフ |
監督:原一男 |
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受賞歴 |
第37回ベルリン国際映画祭
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