「Mank/マンク」

アカデミー賞直前!ノミネート作品の配給・宣伝担当は今、何を思う? 第2回 [バックナンバー]

「Mank/マンク」「シカゴ7裁判」「ミナリ」

強豪押しのけ最多10ノミネート / 傍聴席で固唾をのんで見守って / アメリカ版「北の国から」

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第93回アカデミー賞授賞式が、アメリカ現地時間4月25日に開催される。コロナ禍で苦境を強いられた映画界にとって、例年に増して大きな意味を持つアカデミー賞。作品制作に携わった本国のスタッフ・キャストはもちろん、日本にもオスカー像の行方を固唾をのんで見守っている人々がいる──作品の日本配給に関わる、配給・宣伝担当者たちだ。

映画ナタリーでは、作品賞にノミネートされた全8作品の配給・宣伝担当者にアンケートへの回答を依頼。他作品には負けない推しポイントや、ライバル作品などを答えてもらった。連載第2回では、「Mank/マンク」「シカゴ7裁判」、そして「ミナリ」担当者の回答を紹介。Netflix作品として初の作品賞受賞が懸かる「Mank/マンク」「シカゴ7裁判」担当者や、アジア系初の主演男優賞候補と韓国系俳優初の助演女優賞候補を抱える「ミナリ」の担当者は、今何を思うのか?

/ 浅見みなほ

「Mank/マンク」

「Mank/マンク」

「Mank/マンク」

1930年代のハリウッドを、映画「市民ケーン」の脚本仕上げに追われるハーマン・J・マンキーウィッツの視点から描いたNetflixオリジナル作品。デヴィッド・フィンチャーが監督、ゲイリー・オールドマンが主演を務めた。Netflixで独占配信中。

回答者

株式会社アンリミテッド、T

作品の見どころ、推しポイント

名匠デヴィッド・フィンチャーによる細部までこだわり抜かれたハリウッド黄金期の再現と、アルコール依存症の脚本家・マンクを演じたゲイリー・オールドマンの怪演に注目です。「市民ケーン」へのオマージュがちりばめられており、同作や当時のハリウッドなどに関する予備知識があるとより一層楽しめる作品です。

作品賞受賞への自信度 / ここだけは他作品に負けない!というポイント

並み居る強豪を押しのけ【作品賞】【監督賞】【主演男優賞】など最多10部門ノミネートを獲得しており、音楽や衣装など当時の雰囲気を再現するための細部に至るこだわりは他作品には負けないポイントとなっています。

ライバル視している作品 / 個人的に気になるノミネート作品

ノマドランド
きっと観る人の数だけ解釈がある素晴らしい作品だと思いました。

作品賞以外のノミネート部門へのコメント

Netflixとしては過去最多の16作品・38部門ノミネートとなっており、「マ・レイニーのブラックボトム」のチャドウィック・ボーズマンをはじめ各部門での受賞にも期待が高まります!

今年のアカデミー賞に期待していること

劇場公開 / 配信作品の枠を超えて、多くの素晴らしい作品が評価されることを期待しています。

「シカゴ7裁判」

「シカゴ7裁判」

「シカゴ7裁判」

ベトナム戦争抗議デモで起訴された7人の男の実話をもとに、アーロン・ソーキンが監督した法廷ドラマ。エディ・レッドメインジョセフ・ゴードン=レヴィットサシャ・バロン・コーエンマイケル・キートンらが出演している。Netflixで独占配信中。

回答者

株式会社アンリミテッド、T

作品の見どころ、推しポイント

ゴールデングローブ賞を受賞したアーロン・ソーキンによる脚本が素晴らしく、一見難しそうなテーマですが、憎めない登場人物達とテンポの良さにどんどん引き込まれていきます。後半には傍聴席で固唾を呑んで見守っているような気持ちになるような作品です。

作品賞受賞への自信度 / ここだけは他作品に負けない!というポイント

社会派ドラマでありながら、エンタメとしても面白く成立しているところは他作品にない魅力だと思います。

ライバル視している作品 / 個人的に気になるノミネート作品

同上

作品賞以外のノミネート部門へのコメント

同上

今年のアカデミー賞に期待していること

同上

「ミナリ」

「ミナリ」 (c)2020 A24 DISTRIBUTION, LLC All Rights Reserved.

「ミナリ」 (c)2020 A24 DISTRIBUTION, LLC All Rights Reserved.

1980年代のアメリカを舞台に、農業での成功を夢見る韓国系移民の父ジェイコブと、家族の姿を活写する人間ドラマ。韓国系移民の子供としてアメリカで育ったリー・アイザック・チョンが監督し、スティーヴン・ユァンが主演を務めた。現在全国で上映中。

回答者

ギャガ株式会社
宣伝チーム
依田苗子

作品の見どころ、推しポイント

まるでアメリカ版「北の国から」。気鋭のスタジオA24とブラピ(ブラッド・ピット)のプランBが手掛けることで、見事な化学反応を起こしています。80年代、農業での成功を夢見て韓国からアメリカにやってきた家族の奮闘を描いた本作。美しい自然と彼らのドラマを情緒豊かな描写で映し出し、時に笑いを、時に涙を誘います。コロナ禍、モヤモヤした心をスッキリ洗い流してくれる感動作です。

作品賞受賞への自信度 / ここだけは他作品に負けない!というポイント

作品賞受賞の自信アリ!
物語への共感度がとても高いのが他作品には負けないと思っています。
監督の半自伝的な本作ですが映画はパーソナルなものであればあるほど観客のモノになっていくという定説を満たしています。

ライバル視している作品 / 個人的に気になるノミネート作品

全ての作品が気になりますが、先日大スクリーンで鑑賞した「ノマドランド」では自分もノマドになった2時間を体感してきました。

作品賞以外のノミネート部門へのコメント

俳優部門でノミネートされている主演男優賞(スティーヴン・ユァン)と助演女優賞(ユン・ヨジョン)、スティーヴンが受賞したらアジア人初、ユン・ヨジョンおばあちゃまが受賞したら韓国人初、とどちらも偉業を達成することになります。

今年のアカデミー賞に期待していること

本作に限らずアジアンパワーを感じます。
アジア文化特有の強さと繊細さをアカデミー賞きっかけで世界的に訴求されるのは嬉しいと感じています。コロナ禍でのアジアンヘイトの風潮に映画の力で一石が投じられることを祈っています。

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