楠木ともりは映画館で「絶望したかった」
昨日9月19日に公開初日を迎えた「レゼ篇」。イベント冒頭では公開1日で観客動員数27.2万人、興行収入4.2億円を突破したことが発表され、会場は大きく沸いた。内田夕夜、内田真礼、高橋は「レゼ篇」のイベントに初出演。内田夕夜は、暴力の魔人のイメージカラーがグリーンであることや「レゼのグリーンアイにも敬意を表して」と、緑色のカラーコンタクトを着用して登場した。
映画館で鑑賞する醍醐味を尋ねられると、戸谷は「ホラー調になるときの音響とか、アクションシーンの音響とかも、観ていてずっと興奮しっぱなしでしたね」と音響を絶賛。一方楠木は花火のシーンを観たかったのだそうで「視界いっぱいに広がる花火を見て、絶望したかった」と独自の楽しみ方を伝える。坂田がデンジとマキマの映画館デートシーンに触れ、「(そのシーンを自分が)映画館の席で観ていると、なんか変な感じがして楽しい」と話すと、内田夕夜も同意。「横を見たらデンジくんが座っているのかもしれないぐらいの感覚」と笑顔で語った。
上田麗奈が意識した“レゼでもボムでもない彼女”の存在
上田はレゼの演技について、デンジの憧れの女性であるマキマとは対象的に、レゼは“近さ”を感じられるように意識したのだという。「“手が届くかわいい女の子”を意識して、ドキドキさせられるようにがんばった」とはにかんだ。一方ボムの演技については「(デンジの)心を奪うように動いていたレゼとは違って、心臓を奪うことに集中力を切り替えていった」と言う。そして「レゼとボムがいる中で、もう1人“レゼでもボムでもない彼女”がしっかりいるように心がけたので、その結果まったく別人ではない形になったのかな」と回想した。
戸谷は上田との共演を「(レゼの)自然な好意が言葉に出てるのを感じながら、一緒にお芝居できたのがよかった」と振り返りつつ、後半の演技については「怖さみたいなものをすごく感じた」とギャップを伝えた。対する上田は、戸谷を「ライブ感を持ってお芝居される役者さん」と評する。「そのときの感情をまっすぐ届けてくれたりとか、共有してくれたりするからこそ、レゼもその楽しさのような感情にすごく引っ張られた」と戸谷の演技から受けた影響を明かした。
「レゼ篇」はバディの関係性も見どころ
レゼを意識するデンジへの印象について話題が移ると、楠木は「本当に思春期の男の子の純粋なかわいらしさみたいなものが出てるから、2人を見てるとなんかつらくなる」と思いを吐露する。一方内田真礼は、恋愛は人をおかしくするというということに触れつつ、恋愛にのめり込むデンジの芝居について言及。「なかなかハードにバカで大好きでした」と冗談めかしてデンジの魅力をアピールし、一同の笑いを誘った。高橋は「人間の心みたいなものが見えづらかったデンジに、切ない気持ちとか悲しい気持ちとか、人間味がより増すような感情をうませたのがレゼなのかな」と2人の関係に思いを巡らせる。
アキと天使の悪魔、暴力の魔人とコベニという2組のバディを演じたキャスト陣が揃った本日の舞台挨拶。坂田は「レゼ篇」におけるアキと天使の悪魔について「(最初は)あまり仲のいい感じではなかったので、どうバディとして成立していくかみたいな話だった」と述べた。内田真礼はアキが命がけで天使の悪魔を助けるシーンを、坂田も必死に演じていたことが印象的だったと明かす。そして同シーンについて「ここから先(の2人)が観たいなと思わせるシーンだったなと思いました」と笑顔を見せた。コベニに対しては、内田夕夜が「へっぽこ具体がたまりませんね!」と発言し、一同は爆笑。「よりいっそう、私はコベニちゃんを守らなければいけないって気持ちが強くなりました」とバディ愛を見せた。
藤本タツキからのメッセージとレゼの描き下ろしイラスト
ここで藤本から寄せられたメッセージが公開される。「ビーム君も漫画の2倍くらい頑張ってたのでもっと丁寧に扱えばよかったです!」というコメントに笑いが起こる中、描き下ろしのレゼが公開され、どよめく一同。戸谷は制服姿に注目し、「『これって学校に行っているということ…?』というのを描いてくださったのが神!」と絶賛する。イラストに見入っていた上田は「これは頬が赤らんでいないレゼですか?」と興奮気味の様子で「私は今、ネタバレを全部踏んでしゃべりたい!」と思いを爆発させた。
最後の挨拶では、楠木が「何度も何度もご覧いただくことで、きっと皆さんの心に深く刻まれていって、人生において印象深い1本の作品になったらいいな」とコメント。続く上田は、イベント中に話した“レゼでもボムでもない彼女”の存在を改めてアピールし、「いろんなところにその子がちらっと顔を覗かせていたりするので、ぜひ見つけてあげてほしいなと思います」と微笑む。戸谷は「レゼ篇」に関するいろいろなインタビューで思いを語っていると伝え、「インタビューを見てから映画をもう1回観ると、また見方が変わったり、視点が変わったりしてより没入できる。より感じるものが多いと思う」と繰り返して鑑賞することを強く薦め、イベントを締め括った。
なおナタリーでは、期間限定の特設サイト「チェンソーマンナタリー」を展開中。公開中の劇場版「チェンソーマン レゼ篇」の最新ニュースをまとめて確認できるほか、作品をさらに楽しめる記事を随時公開予定だ。
劇場版「チェンソーマン レゼ篇」
公開中
スタッフ
原作:
監督:𠮷原達矢
脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:杉山和隆
副監督:中園真登
サブキャラクターデザイン:山﨑爽太/駿
メインアニメーター:庄一
アクションディレクター:重次創太
悪魔デザイン:松浦力/押山清高
衣装デザイン:山本彩
美術監督:竹田悠介
色彩設計:中野尚美
カラースクリプト:りく
3DCGディレクター:渡辺大貴/玉井真広
撮影監督:伊藤哲平
編集:吉武将人
音楽:牛尾憲輔
配給:東宝
制作:MAPPA
キャスト
デンジ:
ポチタ:井澤詩織
マキマ:
早川アキ:
パワー:ファイルーズあい
東山コベニ:
ビーム:花江夏樹
暴力の魔人:
天使の悪魔:
岸辺:津田健次郎
副隊長:高橋英則
野茂:赤羽根健治
謎の男:乃村健次
台風の悪魔:喜多村英梨
レゼ:
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楊(やん) @yan_negimabeya
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