ゲーテの「ファウスト」を原作とする「百物語」と「ネオ・ファウスト」。手塚はキャリア初期の1950年、「ファウスト」をもとに児童向けマンガを執筆した。その後、1971年に週刊少年ジャンプ(集英社)で、「ファウスト」の舞台を戦国時代へ移した「百物語」を連載。1988年に朝日ジャーナル(朝日新聞社)で発表された長編「ネオ・ファウスト」は、未完の遺作となった。
従来の単行本は雑誌連載時から構成やセリフ回し、ページ割りなどに手が加えられていたが、オリジナル版では初出時の体裁を再現。各話の扉ページが収録され、大きめサイズのB5判で美麗な絵柄をじっくり楽しめる。また手塚によるあとがきが再録されるほか、スケッチなどの作品資料も掲載された。
「百物語」と「ネオ・ファウスト」のオリジナル版はそれぞれ単巻購入も可能だが、限定500部の2冊セットも用意。セットには収納ボックス付きで、先着で特製カードもプレゼントされる。
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手塚治虫「百物語 」「ネオ・ファウスト」のオリジナル版、雑誌初出時を再現
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