「T・Pぼん」シーズン2の場面カット公開　山崎貴、ヤマザキマリ、上田誠から称賛の声

藤子・F・不二雄原作によるアニメ「T・Pぼん（タイムパトロールぼん）」より、7月17日に配信がスタートするシーズン2の場面カットが到着。併せて山崎貴、ヤマザキマリ、上田誠からのコメントが寄せられた。

「T・Pぼん」は1978年より連載されたSFアドベンチャー。平凡な中学生の並平凡が、未来の組織“T・P（タイムパトロール）”の見習い隊員となり、世界のあらゆる歴史の影で不幸な死を遂げた人々を救っていく。アニメはNetflixシリーズとして、シーズン1が5月から配信されている。シーズン2では、正隊員に昇格した凡が、新たな見習い隊員の安川ユミ子とコンビを結成。”世界の歴史“へとタイムスリップしていく。場面カットには、トロイの木馬でおなじみトロイ戦争、壇ノ浦の戦い、旧石器時代といった、世界中のあらゆる場所・時代でのミッションに挑む姿が収められた。

「ゴジラ-1.0」や「STAND BY ME ドラえもん」で知られる映画監督の山崎は、「名もなきふつうの人を助けるために優秀なチームを組んで、高性能なマシンや装備を用意して。歴史に関わらない人たちを助けるということは、歴史的には助けなくても困らないということ。わずかな人しか助けられないけど、すごくやさしいですよね」とコメント。「サマータイムマシン・ブルース」など時間ものSFを得意とする劇作家・演出家・構成作家の上田は「歴史の絶対性を尊重しながら、 そこをくぐり抜けるように個人の運命改変の余地を描いた、ハードでハートフルな傑作時間SFです」と賛辞を贈り、「どの話も、史実のディテールから プロット、アイデアまで、本当にすごい」と言葉に熱を込めた。

「T・Pぼん」と同じくタイムスリップを扱う「テルマエ・ロマエ」を代表作に持つヤマザキは「先生は無類の歴史好き、とくに古代文明好きというのが強く伝わってくるのはもちろんですが、それだけではありません。人類が歴史の中で起こしてきたさまざまな現象をつぶさに観察し、人間を礼賛するだけでなく、愚かさまでをわかったうえで、ユーモアを込めて描かれていますよね」と藤子・F・不二雄に敬意を表する。さらに「歴史書には書かれない、いにしえの人々の中にある愛情や寛容さが必ず添えられている。そこがこの作品のすごさだと思います」と人間描写の巧みさに言及した。

山崎貴コメント

「T・ Pぼん」は死んでしまうはずだった人たちの人生をやり直させるお話ですよね。名もなきふつうの人を助けるために優秀なチームを組んで、高性能なマシンや装備を用意して。歴史に関わらない人たちを助けるということは、歴史的には助けなくても困らないということ。わずかな人しか助けられないけど、すごくやさしいですよね。

ヤマザキマリコメント

先生は無類の歴史好き、とくに古代文明好きというのが強く伝わってくるのはもちろんですが、それだけではありません。人類が歴史の中で起こしてきたさまざまな現象をつぶさに観察し、人間を礼賛するだけでなく、愚かさまでをわかったうえで、ユーモアを込めて描かれていますよね。それと歴史書には書かれない、いにしえの人々の中にある愛情や寛容さが必ず添えられている。そこがこの作品のすごさだと思います。

上田誠コメント

「T・P ぼん」は言わずもがな、歴史の絶対性を尊重しながら、そこをくぐり抜けるように個人の運命改変の余地を描いた、ハードでハートフルな傑作時間SFです。どの話も、史実のディテールからプロット、アイデアまで、本当にすごい。