尼子騒兵衛が登壇、連載50年の未来を見据える
開演時間になると、乱太郎たちから公演に先立っての注意アナウンスが行われる。飲食禁止を残念がるしんべヱのセリフに、開演早々笑いが起こった。キャスト陣は艶やかな和装姿で登壇し、観客に大きな拍手で迎えられる。原作の「落第忍者乱太郎」は、今年で連載40周年。そしてこの日は1993年にアニメの放送が開始された記念日だ。高山は今の子供たちにもオープニング曲「勇気100%」が親しまれていることに触れ、「そうやってみんな大きくなってくれるから、いい大人が育つんだよね」と誇らしげ。田中も「勇気100%」が使用され続けていることを喜びつつ、「うちの孫も観てる」と続く。また親子で来場している観客に呼びかけると、複数の来場客が挙手をして応えた。土井先生を演じて、自身の認知が広がったと話す関。関の謙虚な発言を受けた高山が「土井先生に初恋を奪われちゃった人、手挙げてー!」と叫ぶと、たくさんの手が挙がり、その人気を証明してみせた。
まずは原作40周年のセレモニーがスタート。和楽器の演奏と、乱太郎、きり丸、しんべヱの着ぐるみとともに、尼子が登場する。そして鏡開きが行われ、尼子の「そーれ」の掛け声を合図に、一斉に酒樽の蓋を割った。尼子は連載開始当初、マンガは3カ月の連載予定だったと明かす。一度連載を終えた後にもう一度連載がスタートしたと振り返りつつ「(連載が)50年とかになったら面白いですね」とニコリ。そしてファンへ感謝の言葉を送り、「これからも私たちとともに、皆さま前を向いて進んでいっていただけたらなと願っております」と言葉を紡いだ。降壇する尼子を見送った高山は、長く愛される作品の魅力について、「みんな(キャラクター)それぞれが素敵だからだよね」と考えを巡らせる。さらに「忍術学園自体に家族感があるから、見ていてもすごくほっこりするし、(ファンが)仲間に入りたいって思ったりしてくれると思います」と称えた。
田中真弓が上級生に感謝、「先輩方のおかげです」
長年放送されているアニメについて、変化を感じる部分を尋ねられた関。新キャラクター、特に上級生の登場で作品が広がりを見せたことを伝え、「上級生の存在っていうのが、『忍たま乱太郎』という作品を非常にグレードアップさせてきたと感じますね」とよい変化を挙げる。6年生が人気になり、渋谷は田中に「ありがとう、ありがとう。6年生のおかげよ」と感謝されたのだそう。その際の思いを、田中は「違う段階に入った『忍たま』が、こうやって長く続けられるっていうのは、先輩方のおかげですって、あのとき本当にそう思ったから。『先輩方、出てきてくれてありがとう』って言ったんですよ」と言葉にした。
神奈は登場当初の小平太に「いけいけどんどーん!」というセリフがなかったことを回顧。ある日台本に「いけいけどんどん」と書かれており、セリフなのか演技の指示なのか悩んだと語る。それがセリフになり、やがて小平太のイメージが出来上がっていったと続け、「それは『乱太郎』を作ってくださっている皆さんのおかげですし、それを観てくれる皆さんのおかげだなって思ってますね」と感謝を伝えた。一方鈴木は、食満が6年生の中でも後のほうに登場したことから、緊張してアフレコに挑んだと吐露する。初登場時の潮江とのケンカのシーンを懐かしみながら「勝負する心の情熱を、いつまでも持ち続けたいなと思ってます」と意気込んだ。
「もそ……」誕生秘話も、キャスト陣が思い出語る
思い出を語り合うコーナーでは、オーディションで乱太郎役がなかなか決まらず、高山が三次オーディションで勝ち取ったという話題が飛び出す。田中はしんべヱ役のオーディションで呼ばれたが、苦手とする役どころだったのだそう。しんべヱ、乱太郎、きり丸のセリフを読み上げ、最後に演じたきり丸に決まったと明かした。一龍斎はしんべヱのオーディション時に「この犬(ヘムヘム)もやりたい」と希望したのだと発言し、会場は笑いに包まれる。渋谷は初めて台本を見たとき、中在家のセリフに何も書かれていなかったことに衝撃を受けたという。「音響ディレクターの方に、『もそもそもそってしゃべってください』って言われた」と口癖の誕生秘話を披露した。
伊作より前に魔界之小路を演じていた置鮎は、すこし抜けている魔界之とかぶらない役作りを心がけたそうで「ほかの6年生よりも意識して少年を目指していたと思う」と回想した。成田は潮江を演じ始めた当初、ここまで出番のあるキャラクターだと考えておらず、徐々にその人気を感じたという。「そこからかなり(人気を)意識するようになって、声をイケメンキャラに変えていった」と冗談混じりに演技の変化を伝えると、観客からは笑いが起こった。
人気エピソードランキング発表、土井先生の過去に関俊彦もスッキリ
続いて、事前に行われたアンケートをもとにした、人気エピソードのランキング発表に移る。第5位は土井先生が赴任してきて、6年生が1年生だった頃の組を受け持ったときの過去が描かれる「若い人の段」。関は同エピソードが「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」をフォローするような話だとしつつ、このエピソードを見ての感想を「なるほど、これで劇場版のときに6年生のみんなが土井先生のことを一生懸命探してくれるんだなって、自分の中で回答が出た」と述べる。また土井先生の口癖「教えたはずだ」は、山田先生の口癖であったとわかってスッキリしたとも話した。
4位は「無口なわけの段」、3位は「同室の幸運の段」、2位は「鍛錬のはじまりの段」。6年生が幼かった頃のエピソードもランクインする中、6年生のキャスト陣は、幼い声を演じるのに戸惑ったと口々に言う。しかしその中でも「できそうな気がした」と自信を持っていた保志が、成田の演技を「思ったよりも1年生でしたね、成田さん」と称えると、成田は照れ笑い。最後に1位が「土井先生ときり丸の段」だと発表されると、観客からは「ああー」と納得したような声が上がった。
ここでサプライズゲストとして、
“乱きりしん”が入れ替わり!? 尼子騒兵衛書き下ろしの朗読劇
朗読劇では、尼子が書き下ろしたプロットを、アニメで脚本を手がける石山優子が脚本化したオリジナルストーリーを実演。物語は乱太郎、きり丸、しんべヱの精神が入れ替わってしまったところから始まる。土井先生が、駆けつけた6年生たちとともに3人をもとに戻すため奮闘する中で、さらなる事件が巻き起こっていった。高山は乱太郎の体に入ったしんべヱを、田中はきり丸の体に入った乱太郎を、一龍斎はしんべヱの体に入ったきり丸を熱演。とある理由で、中在家が饒舌になる一幕も展開された。
終盤の挨拶では一龍斎が「これからもずーっとずーっと、『忍たま乱太郎』を応援してください!」、田中が「こんなに大勢の方と一緒にお祝いできてうれしかったです」とコメント。そして高山が「みんなと一緒に仲良く楽しく、そして変わらぬ『忍たま乱太郎』を作り上げていきたいと思います。みんなも変わらないでね!」とメッセージを送る。最後は観客も一緒になって全員で「勇気100%」を歌い、一体感に溢れる中イベントは終了した。なおイベント2日目の4月11日公演は、生配信も実施。4月26日までは、アーカイブを楽しむことができる。
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【イベントレポート】「忍たま乱太郎」“乱きりしん”が役を入れ替え熱演、作品に影響を与えた上級生の存在(写真20枚)
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原作40周年で高山みなみ、田中真弓、一龍斎貞友、関俊彦らが集結。保志総一朗、置鮎龍太郎ら6年生キャスト、尼子騒兵衛も登壇した。
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