8月18日に全国公開される「SAND LAND」は、魔物と人間が共存する、水を失った不思議な砂漠の世界が舞台。悪魔の王子・ベルゼブブ、魔物のシーフ、初老の人間の保安官・ラオが水不足にあえぐ人々を救うため砂漠のどこかにある“幻の泉”を探す危険な旅が描かれる。イベントにはベルゼブブ役の
小さい頃から鳥山の代表作である「DRAGON BALL」を観て育ったという田村は、「あの鳥山明先生の作品に出演できるなんて!」と出演が決まった際に大変驚いたことを告白。一方で、オーディション、そしてPV収録が数年前に行われてから、映画本編の収録までに音沙汰がなかったことから「PVのオーディションで、映画では別の方が演じられるのかな?」と、一抹の不安も抱いていたと笑わせ、改めて「すごくすごくうれしかった」と今回の出演を喜んだ。
また田村が、自身の演じるベルゼブブについて「イタズラ好きだったり、悪いこともしがちだけど心はピュアで優しさも持っている」と説明すると、着ぐるみのベルゼブブが照れるような仕草で、かわいさを振りまく場面も。MCにも「チームワークが完璧」と褒められていた。
山路は役者人生で、これまで悪役を演じることが多かったことに触れつつ「世の中のためになることをする役を本当にやっていいものか」という思いがあったことを明かし、「この役をやらせていただいて感激でした」と笑顔を見せた。さらに「このアニメは平均年齢が高い」とラオやシーフら、おじさん、おじいさんと言えるキャラがメインを張っていることに言及。「こんなアニメ作品はほかにはあまりない」と、年齢が高い人にも楽しんでもらえる作品だとアピールした。チョーも「この作品はジジイによるジジイのための作品。ジジイの時代がやってきた」と、山路のアピールに乗っかり、拍手を起こした。
田村はベルゼブブ、シーフ、ラオが出会いからどんどん関係性が変わっていくのが面白いと感想を語る。コロナ禍での収録であったため実際に掛け合いができたわけではないと前置きしつつ「やりとりが軽妙で、その雰囲気も楽しいと思いました。楽しいだけじゃなくて、ピンチを3人で乗り越えていくのも見どころです」と、注目ポイントを話した。チョーは3人をてんぷくトリオ、ナンセンストリオと少し古めの芸人に例え、「昔はトリオの時代だったんです。ボケがシーフ、ツッコミがベルゼブブ、真面目がラオ。その中で織りなしていく3人模様を楽しんでもらえれば幸いです」と観客に熱弁した。
この日の登壇キャストでは1人だけ敵サイドの役を演じた鶴岡はベルゼブブ、シーフ、ラオの楽しげな姿に「羨ましい」とポツリ。演じるうえでも3人の楽しげな雰囲気を意識していたそうで、「国王軍はそれをいかに大きく壊していけるかをテーマにしていた」と収録を振り返る。これを聞いた山路が「ラオ素敵だった」と称賛を贈ると、横嶋監督も「僕も一番好きなキャラクターです」と伝え、鶴岡が恐縮しつつ満面の笑みを見せていた。
イベントには主題歌「ユートピア」を手がけた
映画「SAND LAND(サンドランド)」
2023年8月18日(金)全国東宝系で公開
スタッフ
アニメーション制作:サンライズ、神風動画、ANIMA
配給:東宝
監督:
ディレクションアドバイザー:神志那弘志
脚本:森ハヤシ
音響監督:岩浪美和
音楽:菅野祐悟
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