ONE PIECEに生き方学んだ山田裕貴は映画出演に涙、せいやは田中真弓の覇気に倒れる

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尾田栄一郎原作による映画「ONE PIECE FILM RED」のワールドプレミアが、本日7月22日に東京・日本武道館で開催された。本記事では作品の上映前に行われたライブとトークの模様をレポートする。

映画「ONE PIECE FILM RED」ワールドプレミアより。

映画「ONE PIECE FILM RED」ワールドプレミアより。

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ウタのライブより。

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8月6日に公開される「ONE PIECE FILM RED」は、尾田が総合プロデューサーを務める「ONE PIECE FILM」シリーズの第4弾。素性を隠したまま活動していた人気歌手で、実はシャンクスの娘であるウタと、ルフィが再会することから物語は動き出す。ワールドプレミアはウタによるライブでスタート。ウタのMCを挟みつつ主題歌「新時代」、劇中歌「逆光」「私は最強」が次々に披露される。

左から粗品、山田裕貴、せいや。

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バックステージに姿を現した麦わらの一味キャスト。

バックステージに姿を現した麦わらの一味キャスト。[拡大]

続いてはキャスト陣が登場。スポットライトに照らされたバックステージにエボシ役の山田裕貴、ハナガサ役の粗品、カギノテ役のせいやが姿を見せると、観客は各々の手に持ったバルーンを打ち鳴らす。3人はカーペットを歩いて前方のステージに登ると、キャラクターのセリフを披露。続いて同じようにゴードン役の津田健次郎、ウタ役の名塚佳織、シャンクス役の池田秀一が登場する。さらにルフィの掛け声が会場に響き渡ると、TVアニメの初代オープニング主題歌「ウィーアー!」が流れ、バックステージには映画のルフィたちの服装をイメージした出立ちの、麦わらの一味キャストが。ロビン役の山口由里子は体調不良で欠席していたが、ルフィ役の田中真弓、ゾロ役の中井和哉、ナミ役の岡村明美、ウソップ役の山口勝平、サンジ役の平田広明、チョッパー役の大谷育江、フランキー役の矢尾一樹、ブルック役のチョー、ジンベエ役の宝亀克寿は観客に手を振りつつ、前方ステージへ登壇した。

田中真弓

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監督を務める谷口悟朗もステージに姿を現すと、登壇陣によるトークが始まる。本日原作の「ONE PIECE」が連載25周年を迎えたことを踏まえて、田中は「25周年というこの節目のときに、日本武道館で『ONE PIECE』ファンの皆さんとこうして一緒にいられることが本当にうれしいです」と感慨深げな様子。2021年6月放送のTVアニメ第980話でやっと麦わらの一味に加入したジンベエ役の宝亀は「(ジンベエが)仲間になる、仲間になると言って約10年。やっと一緒にみんなとこうして並ぶことができて、皆さんと会うことができて、本当に興奮しています!」と喜んだ。

名塚佳織

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池田秀一

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名塚は「映画が始まる前からミュージックビデオや『ウタ日記』でウタを皆さんが応援してくださって、先ほどのライブでもバルーンやサイリウムを振ってくださって、自分のことのようにうれしく思っています」と笑顔。池田はシャンクスとウタにスポットが当たる映画について「(シャンクスは)TVアニメでも、何年かに1回すらしゃべらないこともあるので……油断していました」と語って会場の笑いを誘いつつ「『FILM “RED”』ですから、僕にとっても事件でした」と続ける。津田はそんな池田とともに収録に臨んだそうで「池田さんと一緒に収録できたのが本当にうれしかったです」と明かし、「僕はヨンジ役もやっていますが、25周年の映画にも出演させていただけるとは、本当に光栄です」と話していた。

山田裕貴

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山田は「25年前に『ONE PIECE』に出会って生き方を学んだというか。ここまで俳優をやってこられたのも、逃げないルフィの姿や、それを支える仲間の姿を見て自分の中の支えにしていたからで。いつか『ONE PIECE』の映画に出られるような俳優になれたらいいなという夢を持っていました」と涙声に。感極まった様子の山田を、観客はバルーンを叩いて祝福した。

せいやもそんな山田に共感しているようで「山田さんの気持ちはすごくわかる。僕ら世代は人生のすべてを『ONE PIECE』とともに歩んできたので、こんなことがあっていいのかという気持ちで。話を聞いたときはショウジョウみたいに楽屋で叫びましたね」と喜びを噛み締める。さらに話を続けつつせいやが田中に目配せすると、田中がおもむろに歩み出て手をかざし「(話が)長い!」と一喝。「覇王色や!」とばったり倒れたせいやに粗品が「なんやねんそれ!」とツッコミを入れ、会場を沸かせていた。

谷口悟朗監督

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その後は各々がお気に入りのシーンや音楽、映像の迫力など、思い思いに見どころを語る。チョーが話の途中でブルックよろしく歌を歌い始め、田中がまた覇王色の覇気を放つ素振りでその暴走を止める場面や、サンジがゾロの懸賞金の額を抜いたことを踏まえて、平田と中井がトークで火花を散らす場面もあった。また谷口監督は「(アニメ『ONE PIECE』を)昔から観ている人は昔から観ている人なりに楽しめるポイントがあって、初めて観る人も楽しめる、いろんな人が楽しめるように作ったつもりです」とコメント。「作品を観て、皆さんそれぞれに好きなところを見つけてくださったらうれしいです」と客席にメッセージを贈った。

最後には名塚、池田、田中が挨拶。名塚は「ウタの人生をAdoさんと一緒に歩むことができてすごくうれしく思っております。皆さんにどう映るのか不安もありドキドキもありますが、愛してくださったらうれしいです。ウタと『ONE PIECE』をこれからも応援してください」、池田は「本当に素敵な作品に参加することができて光栄に思っています。皆さん、よろしくお願いします」と語る。田中は「『ONE PIECE』はまだまだシリーズが続いているわけで、そんな中で映画を作るのは大変なことだと思うんですね。それでも毎回『この手があったか!』と思うんですけど、今回もそう思いました。『観たことがないものを作ったな!』と、すごいなと。ぜひ見届けてください」と期待を煽り、上映前のトークを締めくくった。

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(c)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

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楊(やん) @yan_negimabeya

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