水泳部に所属する高校2年生の女子・美波のひと夏の冒険を描く「子供はわかってあげない」。トークイベントには
映画の感想を聞かれた富田は「収録をした当初はこんなに使っていただけると思っていなかったので、しかもエンディングに曲まで使っていただいてとてもうれしかったですね!」と声を弾ませる。浪川は「なんで僕がここにいるんだろうって思っているんですけど(笑)、映画自体とても面白かったです! なんと言っても上白石さんの日焼け具合が最高で(笑)。ずっと可愛くてずっとナチュラルで、とてもいい映画に出会わせてもらってうれしい限りです」と話す。菊池監督が「沖田監督の映画は元々好きで、定期的に見たくなるんですよね。監督の映画はみんないい人で、何より見てるとお腹がすくんですよね(笑)。で、その食事のシーンがちゃんと映画の大事なポイントになってるっていうのもすごいなと思って。本当に素敵な映画だなと思います」と感想を語った。
沖田監督は「魔法左官少女バッファローKOTEKO」について「最初このアニメから始まるんですけど、観てる人がスクリーンを間違えたと思って出ていったっていうのを聞いて、ちょっと焦りました(笑)。でも、ただの劇中劇じゃなくて、これをちゃんと作ったら面白いなって思って作りましたね」と、気合いを入れて劇中アニメに臨んだことを明かす。スクリーンに投影されたキャラクターを見た浪川は「KOTEKOは本当に可愛くていいんですけど、僕のキャラとかほかのキャラとか……線の数が少なすぎません?(笑)」とKOTEKOに嫉妬のまなざしを向け、観客の笑いを誘った。
アフレコ時のエピソードについて浪川は「アフレコのときに監督から言われたことですごく覚えていることがあるんです。“(セメント伯爵は)溶けてるんで! 溶けてるんで!”って言われて(笑)。溶けてる風に僕なりに表現してみました」と裏側を明かす。「魔法左官少女バッファローKOTEKO」は劇中では一部しか描かれていないが、実は架空のWikipedia まで作られていたそう。スクリーンに投影された大量の情報に興味津々なキャスト一同だったが、浪川は「これを見ると、僕はゲストなんですね!? モルタルとかコンクリはレギュラーキャストだけど、セメント伯爵はゲストなんですね」と笑う。沖田監督は「でも今回お父さんに会いに行くっていう話なんで、アニメでもそれを明示していて、その大事なお父さん役を浪川さんにやってもらえてうれしかったです」とフォローする。
劇中アニメへの参加について富田が「私はこういう出演の仕方は初めてで、ゆくゆくはこういうのもやってみたいと思っていたので、純粋にうれしかったです!」と話すと、浪川は「僕もうれしかったですよ! けど、全部KOTEKOに持っていかれて……(笑)。でもこれが劇中アニメから実際にアニメとして放送できたらメインキャストとしてがんばります!(笑)」と意気込みを語っていた。
最後に菊池監督は「公開が延期になってしまっていたんですけど、この作品を夏に見られてよかったなと思ってます。本当にこの作品に携われて幸せでした」と述べ、浪川は「沖田監督らしい本当に面白い作品で、そんな作品にアニメがこうやって融合して、我々としても作品を少しでも輝かせられるようがんばったつもりなので、隅から隅まで楽しんでもらえたらうれしいです」とコメント。富田は「私としても初挑戦な部分が多かったんですけど、完成した作品を観てくすっと笑えるシーンだとか、ほろっと涙ぐんでしまうようなシーンがあって、私自身も観たあとにお父さんのことを考えさせられたり素敵な作品でした。何度でもこの作品を楽しんでもらえたらうれしいです」とアピールする。沖田監督は「夏らしいことがなかなかできなくて、思うようにいかなかった夏だったと思うんですけど、この夏この映画観たなって思い出してもらえる作品になったらうれしいですし、冬に観てもいいんで(笑)。この作品を気に入ってもらえたらうれしいです」と挨拶し、トークイベントをしめくくった。
なおコミックナタリーでは原作者である田島と、沖田監督による対談を公開。映画を「宝物みたいな存在になりました」と語る田島と、田島作品の魅力を「独特の軽やかさ」と話す沖田監督。お互いにリスペクトし合う2人の掛け合いをご覧あれ。関連記事
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