香川まさひと原作、
「前科者」は、刑務所の仮釈放者や少年院の仮退院者ら、保護観察処分を受けた人たちの更生を支援する保護司をテーマに描く社会派ヒューマンドラマ。ビッグコミックオリジナル(小学館)にて連載されており、単行本は6巻まで刊行されている。ドラマ版は今秋にWOWOWにて放送・配信され、映画版は2022年に劇場公開予定だ。
ドラマ・映画にて有村が演じる主人公の阿川は、コンビニでアルバイトをしながら保護司の仕事に就くまっすぐな女性。国家公務員であるものの報酬は一切なく、あくまで民間人の奉仕精神だけで行う保護司という仕事について、有村も「この作品のお話をいただいた時『保護司』がボランティアであることを初めて知りました」と話す。さらに「キャストスタッフの皆さんとひとつひとつ大切に紡いだ日々に私の心は毎日震えていました。これから先も、ここで得られたことは忘れません」と、今回の役柄に全力で向き合ったことを伝えた。
有村架純コメント
この作品のお話をいただいた時「保護司」がボランティアであることを初めて知りました。
前科のある人間の更生を手助けする。それって一体どういうことだろう。この作品を世にお届けすることで、様々な視点が変わるかもしれない、キャストスタッフの皆さんとこの世界に飛び込んでみたい、そういった思いを抱きました。
私が演じる主人公は、保護司ではあるけれど複雑な思いを抱えながら存在意義を探している女性。その要素を内包しつつ正義のヒーローにならないよう心がけ、距離感などは監督とその都度話し合いながら慎重に撮影を進めていきました。
キャストスタッフの皆さんとひとつひとつ大切に紡いだ日々に私の心は毎日震えていました。これから先も、ここで得られたことは忘れません。
ドラマ版から数年後の世界が、映画版となっています。2 作品とも違う味わいの作品だと思いますので、両方ともご覧になっていただけると幸せです。
この作品は色んな視点から考えられる作品なので、フラットな気持ちでご覧になっていただき皆様と一緒に考えていければと思います。そして「保護司」というボランティア活動があることを知って欲しいです。
正直、まだこの作品について言葉にするのは難しくて。ですが、どこかの誰かの日常に、一筋の光が差し込んでくれる物語であることを願っています。
岸善幸監督コメント
原作の香川まさひとさんは、私が大好きな映画「クヒオ大佐」や「羊の木」(吉田大八監督)の脚本を手がけた方です。シニカルで、悲しくて、深い余韻を与えてくれる作品を生み出してきた香川さんの思いを想像しながら、映像化にあたっては、罪を犯す人たちが置かれた“いま”を捉えたいと考えました。
重要だったのは主人公阿川佳代のキャラクターでした。作画の月島冬二さんが描くメガネの佳代の生真面目さや芯の強さを大切に、有村架純さんと何度も話し合い、映像化ならではのキャラクターが生み出せたと自負しています。メガネの奥で輝いたり、曇ったり、怒ったり、涙に濡れる架純さんの瞳。全身で絶叫し、格闘する架純さんの姿にご注目ください。
“個”を大切にする時代に、誰かを助けるとはどういうことなのか。たくさんの方にご覧いただき、感じてもらえたら嬉しいです。
「前科者」
映画版:2022年公開
ドラマ版:2021年秋WOWOWにて放送、Amazon Prime Videoにて見逃し配信
スタッフ
原作:「前科者」(原作/香川まさひと・
監督・脚本・編集:
出演:
制作プロダクション:日活・テレビマンユニオン
配給:日活・WOWOW
関連記事
月島冬二のほかの記事
リンク
関連商品
okumuraosaka @okumuraosaka
コンビニでアルバイトをしながら保護司の仕事に就くまっすぐな女性。国家公務員であるものの報酬は一切なく、あくまで民間人の奉仕精神だけで行う保護司https://t.co/zXtegSB0sD