映画は堀越が総監修・キャラクター原案を務め、雄英高校1年A組のメンバーが史上最凶の敵<ヴィラン>・ナインに立ち向かうオリジナルストーリーが展開される。「公開初日が、来たー!」と叫ぶ山下をはじめ、登壇者は早速会場を盛り上げ、映画オリジナルキャラクターの真幌を演じる黒沢は「収録の段階からヒーローが本当にカッコよかったので、皆さんのハートはやられっぱなしなんじゃないかと思います」と挨拶。また黒沢と過去にミュージカルで共演経験もある井上は、「そのときは2人で一心同体の役をやったので、こんなにともよにひどいことをするとは……(笑)」と冗談交じりにナインの“最凶”ぶりをアピールした。
映画のクライマックスでは出久と爆豪の共闘シーンも描かれ、山下は同シーンについて「そこに賭けていた感はありまして、アフレコも無音で録らずに、そのシーンで流す曲をヘッドホンで聴きながらやったんです」と明かす。岡本は「かっちゃんが、戦闘以外で初めて人を気遣うんです。ちょっとびっくりしました。それほどのラストシーン」と語った。
舞台挨拶後半では、個性“ワン・フォー・オール”にちなみ、登壇者が「代々受け継いでいるもの」というテーマでトークを繰り広げた。先陣を切った山下が「山下家では、小さい頃からステーキのことを“きりきりお肉”って呼ぶんです」という話を披露すると、なぜかトークテーマが“肉”にすり替わる。梶が「僕は真面目なことが言いたかったんですけど……」と切り出し、「轟くんはお父さんのエンデヴァーとの関係に厳しいものがあるけれど、うちも父親はけっこう超えるべき存在で、その感じが共通してるなって思うんです」と自身の演じるキャラへの思い入れを語り、観客から拍手を集めた。
佐倉は「私、1月29日生まれなんでほぼ“いい肉”生まれです(笑)」と肉の話題を挟みつつ、親から時計を受け継いだというエピソードを披露。黒沢は「8、9歳の頃に芳雄さんと一緒に舞台をやったとき、開演前に絶対芳雄さんがハグしてくれてたんです。それ以来舞台が始まる前や大きい仕事の前は、大切なつながりのある役の人とハグをしてから演じるようになりました」と井上から受け継いだものを語り、「今回も裕香ちゃんとしましたよね」と寺崎と笑顔を交わす。そして寺崎は、祖母から自分の子供にまで受け継がれたというえくぼが「子供の頃は嫌だったんですが、大人になった今は大事な個性」だと話した。
最後に岡本は「命をかけながら収録するってなかなかないこと。それができる作品に出会えたことがうれしいですし、それがフィルムになっているのもとてもうれしいです」と思いを滲ませる。山下は「今回の劇場版は僕的にもすごく特別な気持ちで、運命的なことに、アフレコが誕生日当日だったんです」と切り出し、「皆さんの日常の中で『がんばってみようかな』と思える活力になれたらうれしいです。本当に、すごく、最高のフィルムができあがったんじゃないかと思います」と噛みしめるように述べて舞台挨拶を締めくくった。
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「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング」
2019年12月20日(金)全国東宝系にてロードショー
スタッフ
原作・総監修・キャラクター原案:
監督:長崎健司
脚本:黒田洋介
キャラクターデザイン:馬越嘉彦
音楽:林ゆうき
アニメーション制作:ボンズ
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リンク
- 『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』公式サイト
- 『僕のヒーローアカデミア』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト
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