「河合荘」完結をお祝い、宮原るりは麻弓と近い?石黒正数と小野寺浩二が証言

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宮原るり「僕らはみんな河合荘」の完結を記念したファン感謝イベントが、去る12月8日に東京カルチャーカルチャーで開催された。

「僕らはみんな河合荘」の完結を記念したファン感謝イベントの様子。

「僕らはみんな河合荘」の完結を記念したファン感謝イベントの様子。

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本日のイベントには宮原と担当編集の星野さくら氏、そして中盤からは石黒正数小野寺浩二がゲストとして登壇。会場では「僕らはみんな河合荘」にちなんだコラボメニューも用意され、来場者は登壇者のトークとともに食事やお酒を楽しむ。宮原と観客は司会者の提案で、「河合荘」にちなんだ乾杯の挨拶をすることに。宮原が「乾杯していいですか?」と問いかけると、観客は「世界が許してくれるなら」と応え、イベントは幕を開けた。

「僕らはみんな河合荘」11巻

「僕らはみんな河合荘」11巻[拡大]

2017年12月に本編完結を迎え、今年6月から単行本10巻、11巻、ファンブックが3カ月連続で刊行されたた「河合荘」。宮原は「『河合荘』の一連が終わった」とホッとした様子で、「画集の制作がものすごく大変で。元々かなりヤバいスケジュールだったんですけど、10巻と11巻で遅れた分のツケが回ってきて。毎日夜中の3時くらいに話してましたよね」と星野氏と苦労をねぎらい合う。続けて「完結したという実感はじわじわ湧きました。いろんな人が読んでくれてて、本当に幸せな作品だったと思います」と笑顔を見せた。

錦野麻弓のキャラクター紹介。

錦野麻弓のキャラクター紹介。[拡大]

イベントではキャラクターのイラストを1人ずつスクリーンに映し、宮原が説明していくコーナーも。残念美人と称される麻弓に関しては「コメディとしてオチがないときは麻弓さんに露出してもらい、暴れてもらえればなんとかなるという(笑)。ありがたい存在でした」と述べる。また彼女が最初は百貨店の海苔屋の店員という設定だったことに触れ、宮原は「たぶん麻弓さんは早い時間から飲んでるから、9時5時で帰る仕事ってことで考えてたのかも。今は営業事務みたいな仕事をやってるってことになってるけど、そこは9時5時でぴったり帰れるっていう設定」と明かした。

4巻に収録された宮原るりのお気に入りシーン。

4巻に収録された宮原るりのお気に入りシーン。[拡大]

ここからは宮原がピックアップした「河合荘」の名シーンを見ていくことに。まず初めに4巻に収録された文化祭のシーンを挙げ、宇佐と律のやりとりについて「このネームを出したとき、(星野)さくらさんに『すごい画面を描きましょうね』ってふうに言われたのを覚えてます。やっぱり、宇佐に対して律が好意を顔に出すシーンなのでかわいくしようって」と振り返る。5巻で初めて宇佐の下の名前が出てきた場面については「とんでもなくくだらないことで(名前を)出そうと決めていた」と話し、9巻で宇佐が律に告白するシーンに対しては「2人の後ろに潜んでる麻弓さんはいなくてもよかったんですけど、やっぱりここで出てきたほうが『河合荘』らしくて面白いかなと。小学生くらいの女の子から『麻弓さんに邪魔しないでほしかったです』って感想もらっちゃったんですけど」と苦笑いを浮かべた。

石黒正数が描いた林のイラスト。

石黒正数が描いた林のイラスト。[拡大]

小野寺浩二が描いたツネコこと常田美晴。

小野寺浩二が描いたツネコこと常田美晴。[拡大]

ここでゲストの石黒と小野寺が壇上へ。2人と宮原はヤングキングアワーズ(少年画報社)で連載した縁から、「おばけ道」のロケに一緒に行ったり、プライベートで旅行に行ったりするほど親しいという。石黒がお気に入りのキャラクターは「個人的にギャルが好きなので」という理由で、宇佐の中学時代の同級生・林だそう。小野寺は「僕、眼鏡っ娘が好きなので。やっぱ眼鏡っ娘は世界を照らすなって」と彩花の中学時代の友人・ツネコこと常田美晴の名前を挙げる。麻弓は眼鏡っ娘ではないのかと横槍が入ると、小野寺は「年齢的に、眼鏡姉(めがねえ)とかになると思うので……」と返答。そんな小野寺について石黒は「デラさんはナチュラルに変態なところがシロさんと似ている」と分析した。

石黒と小野寺から見て、宮原と近い「河合荘」のキャラクターを挙げるとしたら「ツッコミの感じ」という点で麻弓だそう。小野寺が「石黒さんのボケにつっこんでくれる。もう僕らはノーリアクションなんだけど」と話すと、石黒は「俺の『それでも町は廻っている』にも河井荘っていうアパートが出てくるんです。それは偶然なんだけど、かぶったということは(宮原と自分は)同じ穴のムジナなんですよ。だからつっこんであげてるって感覚じゃなくて、ただ面白いからつっこんでるじゃないかと」と返す。そんな石黒について宮原は「本当にくだらないこと言うんですよ。息を吐くように嘘をつく。廃トンネルにロケに行ったとき、雨も降ってないのに地面が濡れてたので私が怯えてたんです。そしたら石黒さんが「これは『ネルスイかもしれない……』って。『何ですか、それ!? オカルト用語ですか……?』って聞いたら、『トンネルの水で“ネルスイ”』ってドヤ顔で言うんです」というエピソードを披露し、石黒は「それ、面白くないっすね(笑)」と自身の発言をけなした。

完成した律のイラスト。

完成した律のイラスト。[拡大]

またイベントでは律のカラーイラストをデジタルで宮原が描きあげる一幕も。読者からの質問に答えるコーナーでは、これまで決まっていなかったという宇佐たちの誕生日などが発表された。最後に石黒は「宮原さんの素を出すのにお役に立てたのなら来てよかったです。『イベントやるから来て』って言われて、まさか登壇者側だと思わなかったですけど(笑)」とコメント。小野寺は「私も半分お客さんのような感じで楽しんだ」とにこやかに振り返る。宮原は「みんな元気で年末年始を過ごしてください。大阪でも同じイベントをやるのでぜひ」と呼びかけ、会は和やかに幕を閉じた。

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宮原るり「僕らはみんな河合荘」完結記念ファン感謝イベント!

日程:2019年3月2日(土)
会場:ロフトプラスワンWEST

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読者の反応

FG🐡 @fuguti

行きたかった…!

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