ITAN(講談社)にて連載された「昭和元禄落語心中」は、昭和の落語界を舞台に、刑務所あがりの主人公・与太郎が、「昭和最後の名人」と言われる八代目有楽亭八雲に弟子入りすることから始まる物語。会見には八代目有楽亭八雲(菊比古)役の
本作で初めて落語に挑んだ岡田は「4月ぐらいから稽古をし始めて、(柳家)喬太郎師匠にもやっと『上手になってきた』と言ってもらえるように。本当に菊比古とともに落語を歩んでいるような感じです」と、落語の難しさ、楽しさを語る。また同じく初挑戦となった竜星も「覚悟をもってこのドラマに挑戦してます。自分が作品と心中できるような熱のある役に出会えたと感じていて。皆さんにもその熱が伝わるようにやっていけたら」と話した。
自身の演じる助六を「がさつで女好きで破天荒なキャラクター」と語った山崎は「普段はミュージカルで“プリンス”と言われることも多くて(笑)、助六は自分とは正反対。新たなチャレンジになりますので、全身全霊で挑もうと思います」とコメント。そして「この作品をやることになって、上野の寄席を観に行き本当に圧倒されまして。これを自分がやるんだと思うと、鳥肌が立つぐらい恐怖を感じてました。これは体に入れきって自分のものにしないとできないなと。明日初めて落語のシーンを撮るので、今はそのことで頭がいっぱいです(笑)」と緊張した様子を見せる。また七代目八雲を務める平田は「落語は人間臭い話芸だと思います。だからこそ素敵なところも残酷なところもすべて出てしまう」と述べ、「私は今回、その残酷部分を受け持ちます(笑)」と笑いを誘った。
また古典芸能好きだという篠井は「落語を演じる若いお3人に先輩としてプレッシャーを与えたいと思います(笑)」と発言。戸惑う岡田たちを尻目に「落語は舞台芸術の極致だと思っているんですね。舞台芸術はお客さんの想像力に期待して、舞台の上で山に行ったり海に行ったり、日本人が外国人になったりできる。僕なんか女形もやりますので性別も超えられる。でもそれは大勢の人間が集まっているからできること。落語はたった1人でそれをやらなければいけない。それをやるお三方はとても大変だとは思う(笑)」とコメント。しかし竜星の寄席を聞き、「でも、初々しい3人ははつらつとしていて、寄席にいる中堅やベテランの方々にはない勢いと、艶やかさ色っぽさがあるんですね。ですから、テレビを通してこの初々しい若い3人の落語を聞けるのはとても楽しみにしているし、素敵なものになるに違いないと思っています」と期待を寄せた。
そんな篠井の言葉に山崎は「たしかに究極の表現、エンターテインメントだなと思います。1人ですべてを演じるというのはとても難しいです。表現をするとき、僕はつい動きたくなっちゃうし、踊りたく歌いたくなっちゃうのですが、落語は座布団から動いちゃいけないですし(笑)。でもこれを乗り越えたら大きな成長があるんじゃないかなと思っていて。今後も落語を続けていきたいなと思うくらい、本当に素晴らしいものに出会ったなと思っております」と話した。
ドラマ「昭和元禄落語心中」は10月12日よりNHK総合にて放送スタート。羽原大介が脚本を手がけ、タナダユキ、清弘誠、小林達夫が演出に名を連ねた。ゆずが新曲「マボロシ」を主題歌として提供している。
ドラマ10「昭和元禄落語心中」
NHK総合にて2018年10月12日(金)より毎週金曜日22:00~22:44(連続10回)
スタッフ
原作:
脚本:羽原大介
音楽:村松崇継
演出:タナダユキ、清弘誠、小林達夫
落語監修:柳家喬太郎
キャスト
八雲:
与太郎:
小夏:成海璃子
みよ吉:
助六:
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