「リボンの騎士」は1953年に少女クラブにて連載され、その後1963年になかよし(ともに講談社)にてリメイク版が連載。今回の舞台版はなかよしの創刊60周年を記念して制作された。男と女、2つの心を持って生まれてきたサファイア、母の過剰な支配に苦悩する魔女の娘・へケート、試練を経て真実の愛に目覚めるフランツ王子、強さと弱さを併せ持つサファイアに強い共感と愛を捧げる孤独な海賊ブラッドらの運命が描かれる。演出・振付は、ミュージカル「テニスの王子様」などの2.5次元から本格ミュージカルまでを手がける上島雪夫が担当した。
囲み取材にはサファイア役の
ミュージカルへの出演は2回目となる生田。数多くの楽曲が披露される今作について「歌の中で気持ちをぐっと高めたり、思いを乗せたりというのは自分でも意識している」と、自身の演技について語る。また初めてのミュージカル出演となる桜井は、「超難しくて!」と苦労を露わにするが、上島は「(普段から)大きな舞台に立っている人は、やっぱり普通の人とはどこか違うんですよね」と話し、「今日幕が開いたら、2人ともまた豹変すると思います」と生田と桜井に期待を寄せた。
さらに作品について生田は「おばあちゃんがアニメを観てたと喜んでくれたくらいなので、本当に広い世代の方が知ってるという緊張感やプレッシャーがある」と言い、桜井は「母が好きなアニメで、昔から観ていたのでうれしい」とコメント。歴史ある原作に上島は、「原作は僕自身が小さい頃の話で、それを今の若い人たちが生き直すように演じているのが面白い」と語った。
また生田は自身の役どころについて「サファイアは男と女、2つの人格を持っているので、そのスイッチの切り替えが見どころ」と説明。初めて殺陣を演じることについては「最初は剣の持ち方や(鞘への)入れ方さえもわからなかったんですけど、周りの筋肉ある男性陣に教えてもらって、少しは強そうに見えるようになったんじゃないかなと思います」と自信のほどを伺わせる。彼女と剣を交えるシーンもある神永は「僕もこういう殺陣は初めてなので、一緒にアンサンブルの方に見てもらいながら練習しました」と続けた。上島は「僕自身振付家であるので、リアルな立ち回りというよりはどっちかというと舞踊的に作るほう。いつも踊って体を綺麗に見せることに長けている人たちなので、綺麗に見えると思います」と太鼓判を押す。また舞踏会でのダンスシーンもある生田と神永。生田は「上島さんに『もっと楽しそう』にって言われたので、舞台上では笑顔でできたらいいなと思います」と苦笑いしてみせた。
ミュージカル「リボンの騎士」は赤坂ACTシアターにて11月17日まで全10公演を上演した後、12月3日からは大阪・シアターBRAVA!にて巡演。チケットは各種プレイガイドにて発売中だ。
なかよし60周年記念公演 ミュージカル「リボンの騎士」
キャスト
サファイア:
フランツ王子:
海賊ブラッド:
プラスチック:
王妃:池田有希子
王:香取新一
乳母:野口かおる
博士:千代田信一
天使チンク:
ヘル夫人:はいだしょうこ
ナイロン卿:
ジュラルミン大公:八十田勇一
ヘケート:
ほか
東京公演
会期:2015年11月12日(木)~17日(火)全10公演
会場:赤坂ACTシアター
大阪公演
会期:2015年12月3日(木)~6日(日)全7公演
会場:シアターBRAVA!
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