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ミュージカル「黒執事」古川雄大の新セバスで開幕!「作品の大きさを実感」

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「ミュージカル『黒執事』-地に燃えるリコリス2015-」公開稽古より。

「ミュージカル『黒執事』-地に燃えるリコリス2015-」公開稽古より。

枢やな「黒執事」を原作とする「ミュージカル『黒執事』-地に燃えるリコリス2015-」が、本日11月7日に大阪・梅田芸術劇場メインホールにて開幕した。

セバスチャン・ミカエリス役は、初演から5年間主演を務めてきた松下優也に替わり、「ミュージカル『テニスの王子様』1stシーズン」4代目の不二周助役から「エリザベート」ルドルフ役まで、数々の舞台を経験してきた古川雄大へとバトンタッチ。そのほか新たなキャストとしてチャールズ・グレイ役に、同じく「ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン」で7代目の不二周助役を務めた矢田悠祐、メイリン役に「ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』」のセーラーヴィーナス/愛野美奈子役で知られる坂田しおりを迎え、再始動した。

2014年に上演されたミュージカルの再演となる本作で展開されるのは、原作でも人気の高い「切り裂きジャック」のエピソード。ロンドンで起こった娼婦の連続猟奇殺人事件の犯人「切り裂きジャック」を追うシエルとセバスチャンや、シエルの叔母であるマダム・レッド、その執事グレル・サトクリフらの姿が描かれる。Wチャールズや葬儀屋、劉といった人気のキャラクターに加え、ロンドン警視庁のフレッド・アバーラインとシャープ・ハンクスのコンビも、コミカルな演技で舞台を盛り上げる。前作より新たな演出も加えられ、アレンジが変わった楽曲も。歌唱力に定評のあるキャスト陣が、次々と歌い上げていった。またセバスチャンとグレルの迫力あるアクションシーンも見どころだ。

初日の開幕前には、セバスチャン・ミカエリス役の古川雄大と、シエル・ファントムハイヴ役の福崎那由他が、コミックナタリーの取材に応じた。初日を迎え、古川は「意外にも、今から緊張しています。なんかふわふわしてますね」と緊張した面持ちで語りつつ、「もちろん『黒執事』の人気は把握しているつもりだったんですけど、稽古が後半になるにつれて、より作品の大切さを改めて実感しています。どんな舞台でも初日は緊張しますけど、より気合いが入っていますね」と心境を吐露する。福崎も「再演とは言っても緊張しますね。楽曲やセット、動きも変わっているので……」と続けた。松下優也から代替わりし、2代目セバスチャンを演じる古川。心境を尋ねると「プレッシャーは、2代目としてはないですね。ただ『黒執事』の作品の大きさは、ひしひしと感じています」と言葉にする。

去年から引き続きシエルを演じる福崎は、「去年は自分のこと、シエルだけを精一杯やっていたんですが、今回はセバスチャンとの関係や、マダムへの思いを表現できたら」と語る。また「前回は少し明るめな雰囲気で、マンガに忠実だったんですけど、今回は少しダークな雰囲気。明るい感じで歌っていた楽曲も、歌い方を変えたりしている」と、前作からの違いを話した。稽古場での2人の雰囲気を尋ねると、「兄弟みたいな感じです」と口を揃える。福崎が「(古川さんは)優しく話しかけてくださって」と話すと、古川は「その言い方が距離あるんだよな(笑)」「松下くんとどういう感じで接してたの?俺とどっちのほうが仲いい?(笑)」と質問攻めにする場面も。和気あいあいと、仲よさげに言葉を交わしていた。

またそれぞれ役柄を演じるうえで気をつけていることを、古川は「セバスチャンとシエルの距離感」と回答。「2人の関係性はときにエロティックに見えることがあるし、そこが『黒執事』の魅力でもある。それをどうやって出すか」と話す。一方の福崎は「シエルの気高い心」と即答。シエルは誰よりも上の立場であるがゆえに、セバスチャンをはじめほかのキャラクターとの接し方を考えていることを語った。古川は、福崎と(ウィリアム・T・スピアーズ役の)輝馬が「(実際は12歳離れているのに)1個違いかと思うくらい」同じ目線で仲がいいことを明かすと、役でないときにシエルのような接し方をしてしまうことがあるので「そこだけは気をつけたいです」と苦笑した。

多様で本格的な楽曲も、本作の魅力のひとつ。「本当にいい曲ばっかりだな、と。全部がドラマティック」と、その魅力を古川が語る。「僕が一番好きなのは『まるでロミオとジュリエット』」と、第2幕でセバスチャンとグレルがともに歌う楽曲を一番に挙げた。福崎は「最後、セバスチャンとシエルだけが歌う曲が好きですね。いろんなことを乗り越えて、もう1回、シエルとセバスチャンの関係をわからせるところが」とその理由を語る。「黒執事」初の海外公演を控えることについては、「貴重な体験を自分でも楽しみたい(古川)」「舞台で中国3都市を回るということはなかなかないことだと思うので、誇りを持って演じたい(福崎)」と意気込みを聞かせてくれた。

「ミュージカル『黒執事』-地に燃えるリコリス2015-」は本日より11月10日まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。その後、11月14日より宮城・名取市文化会館大ホール、11月21日より東京・赤坂ACTシアター、12月4日より福岡・キャナルシティ劇場を巡演し、12月11日からは中国の上海、北京、深センと、3都市で公演が行われる。

「ミュージカル『黒執事』-地に燃えるリコリス-」

大阪公演

期間:2015年11月7日(土)~10日(火)
会場:梅田芸術劇場メインホール

宮城公演

期間:2015年11月14日(土)・15日(日) 
会場:名取市文化会館 大ホール

東京公演

期間:2015年11月21日(土)~29日(日) 
会場:赤坂ACTシアター

福岡公演

期間:2015年12月4日(金)~6日(日) 
会場:キャナルシティ劇場

上海公演

期間:2015年12月11日(金)~13日(日) 
会場:芸海劇院

北京公演

期間:2015年12月18日(金)~20日(日) 
会場:北京展覧館劇場

深セン公演

期間:2015年12月25日(金)~27日(日) 
会場:深セン保利劇院

スタッフ
原作:枢やな(掲載 月刊「G ファンタジー」スクウェア・エニックス刊)
演出:毛利亘宏
脚本:井関佳子

キャスト
セバスチャン・ミカエリス:古川雄大
シエル・ファントムハイヴ:福崎那由他
グレル・サトクリフ:植原卓也
チャールズ・グレイ:矢田悠祐
チャールズ・フィップス:広瀬友祐
ウィリアム・T・スピアーズ:輝馬
ドルイット子爵:佐々木喜英
バルドロイ:鷲尾昇
フィニアン:河原田巧也
メイリン:坂田しおり
フレッド・アバーライン:高木俊
シャープ・ハンクス:寺山武志
葬儀屋:和泉宗兵
劉:荒木宏文
マダム・レッド:AKANE LIV ほか

(c)2015 枢やな/ミュージカル黒執事プロジェクト

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