ライチは大人に抗うために光クラブの少年たちが作り上げた、思考する能力を持つ機械。巨大で恐ろしい見た目だが美少女・カノンへ愛情を抱くようになり、彼女の教えによって芽生えた人間らしくありたいという意志と、プログラミングされた機械の宿命の間でもがくキャラクターだ。原作者の古屋は「機械であるライチの微妙な心の変化を見事に演じておられます。この変化が物語の鍵になるのでお楽しみに!」とコメントしている。
ライチのデザイン、造形を担当したのは、映画「寄生獣」「進撃の巨人」などに参加してきた特殊メイク・キャラクターデザイナーの百武朋。
杉田智和コメント
役に命を吹き込む事が本当に人へと近付いていく感覚がしました。
作品に関われて嬉しいです。
古屋兎丸コメント
天才造形家、百武朋さんは映画化が決まる前からライチを作りたいと立候補してくださっていて、今回の企画がスタートしてからは情熱を込めて製作に打ち込んでくれました。こんなにも機械の冷たさと人間味を併せ持つライチは彼じゃなければ作れなかったと思います。声優の杉田さんは機械であるライチの微妙な心の変化を見事に演じておられます。この変化が物語の鍵になるのでお楽しみに!
百武朋コメント
恐らく歴史に残るであろう作品に参加出来て光栄です!それもライチを作れるなんて!
中条あやみ (カノン役)コメント
(完成した映画をみて) 演じているときには、ライチは語りかけてくれませんでしたが、
私が演じたカノンとライチが会話をしていて、うれしかったです。
杉田さんが声をふきこまれたライチとカノンの物語は、 優しくて切なかったです。
内藤瑛亮監督コメント
少年たちの声が悲痛さを増していくのに対し、ライチの機械的な冷たい声は人間的な温かみを帯びていきます。
「もう少し人間的に」「もう少し機械的に」と微妙なニュアンスをお願いしましたが、杉田さんは完璧に応えてくれました。ライチに宿った感情を繊細に演じてくれた杉田さんが、物語の寓話性を豊かにしてくれたと感じています。
穏やかな物腰の方でしたが、アニメ畑と実写畑の人間が交流して作品をつくっていく価値を強く語っていたのが印象的でした。声優さんとの仕事は初めてで、凄く刺激を受けました。
百武さんとは自主映画を撮っていたころにお会いして、こうして商業映画でもご一緒できるようになって嬉しいです。
特撮映画が好きという単純な理由もありましたが、今回、造形物をスーツアクターさんが演じるという撮影が最良の選択だと考えました。ライチは少年たちの願望を具現化した存在であり、可愛いらしい一面をもちながら、恐怖の対象であり、愛憎の対象です。そういった様々な要素を百武さんは絶妙なバランスで表現してくれました。映画独自の仕掛けも用意してあるので、原作ファンも楽しみにしていて欲しいです。
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- 映画「ライチ☆光クラブ」公式サイト 鬼才・古屋兎丸 原作コミック 待望の映画化!
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