野音「ザンジバルナイト」で豪華コラボ続々実現

4月19日、日比谷野外大音楽堂でライブイベント「ザンジバルナイト in 日比谷野音 '09」が開催された。

スチャダラパーが登場すると会場のボルテージは一挙に上昇。大盛り上がりのライブを展開した。

スチャダラパーが登場すると会場のボルテージは一挙に上昇。大盛り上がりのライブを展開した。

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TOKYO MOOD PUNKSは新曲を含む5曲を披露。

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SLY MONGOOSEは野外にふさわしい迫力満点のステージを展開した。

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TOKYO No.1 SOUL SETのライブでは、BIKKEの着ぐるみ姿と他メンバーのクールなたたずまいのギャップが異様な空気をかもし出していた。写真は着ぐるみを脱いだ後。

TOKYO No.1 SOUL SETのライブでは、BIKKEの着ぐるみ姿と他メンバーのクールなたたずまいのギャップが異様な空気をかもし出していた。写真は着ぐるみを脱いだ後。

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当日の会場は4月とは思えないほどの陽気に恵まれ、開演前からビールを飲む人の姿も多数。ゾノネムの会場を失笑させる脱力ラップが“開会宣言”となったイベントは、SAFARIのアグレッシブなステージとウクレレえいじのマニアックな物真似ウクレレ漫談と続き、早くもカオス状態に。続いて登場したのはリリー・フランキー率いるTOKYO MOOD PUNKS。機材トラブルによりリリーのギターの音が出なくなる事態にも飄々として「別に音出なくてもいいですよ、そんなに弾いてないんで(笑)」とつぶやくなど、ゆるい雰囲気のトークが続く。その反面、迫力ある演奏とリリーの情熱的なボーカルもしっかりと聴かせ、大人っぽいサウンドを野音中に響かせた。

続いては浜野謙太(SAKEROCK)による「サンプラー押し語り」パフォーマンス。「段ボール肉まん」など、ファンにはお馴染みのナンバーを披露し、客席にはコール&レスポンスを強要して無理やりに盛り上げていく。SLY MONGOOSEは「Schizophrenic Debater」「Noite」「Mandragora」「Snakes and Ladder」の4曲を披露し、ハマケンの登場でグダグダになりかけた会場の空気を引き締めた。そして峯田和伸(銀杏BOYZ)が、上半身裸にアコースティックギターを抱えて登場。徐々に日が陰り始めた野音で、パワフルな弾き語りライブを繰り広げる。「人間」「BABY BABY」「17才」の3曲を披露し、会場から大きな拍手を浴びた。

ステージ中央にキーボードが置かれ、登場したのは清水ミチコ。「今日はわたしが紅一点ということで、まあ木村カエラちゃんがいますけど、あの子はまだまだ黄色いサクランボですから(笑)」と語り、数々のハイクオリティな物真似ナンバーで客席を沸かせる。「わたしが物真似の曲をCD化するときには必ずご本人の許可をいただくんですけど、即座に許可をくださった方と許可をくださらなかった方の歌を歌います」など、危ない綱渡りもしつつオーディエンスを大いに盛り上げた。

続いてのTOKYO No.1 SOUL SETのステージでは、BIKKEがフランクフルトの着ぐるみ姿でステージに飛び出す。度肝を抜かれる観客を前に、「今日は野音の屋台に引っかけてフランクフルトで出てきたぜ!」と叫ぶBIKKE。その後は着ぐるみを脱ぎ捨て、Tシャツにタイツ姿で「Endless Crow's Cry」「Rising Sun」「Beyond The World」「Innocent Love」を披露。場内を異常な興奮状態にしてステージを去っていった。

この後ステージに登場したのは箭内道彦、斉藤和義、リリー・フランキーの3人。箭内が作った楽曲「You don't know」を仲良く3人で披露したあとは斉藤がソロでライブを展開する。「すごいゆるいイベントだって聞いてきたんで、今日は思いつきで適当にやりたいと思います(笑)」と話し、「ハミングバード」「ベリー ベリー ストロング~アイネクライネ~」「Summer Days」「歌うたいのバラッド」の4曲を力強い演奏とボーカルで聴かせた。

猫ひろしの形容しがたい独自のステージに続き、サイプレス上野とロベルト吉野が迫力のラップパフォーマンスとDJプレイでオーディエンスを熱狂させ、いよいよイベントは終盤戦に。スチャダラパーのステージには木村カエラがゲスト出演し、共に「Hey! Hey! Alright」を披露。さらに「我々の持ち歌もすべて終了してしまったわけですが(笑)野音でそれは許されないのではないかということで」と、カエラの楽曲「Jaspaer」を2組のコラボレーションで歌い、観客を狂喜させた。トリを飾ったのはTHE HELLO WORKS。揃いの作業着姿で2曲を披露したのち、イベントの最後の曲「今夜はブギーバック(Re-play)」のイントロが始まる。ここでサプライズゲストとしてハナレグミが登場。グルーヴィーな演奏と永積崇の美声、スチャダラパーのラップが極上のハーモニーを生み出し、大歓声のうちにイベントは終了した。

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このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 スチャダラパー / 木村カエラ / 斉藤和義 / 銀杏BOYZ / TOKYO No.1 SOUL SET / SLY MONGOOSE / SAKEROCK / THE HELLO WORKS / サイプレス上野とロベルト吉野 / ハナレグミ の最新情報はリンク先をご覧ください。

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