今回のシングルは
「覚醒!ZETMAN トークセッション 一青窈×浪川大輔×宮野真守」は一青窈が、アニメ「ZETMAN」で主人公・神崎人(ジン)役を担当している声優の浪川大輔と、神崎人のライバル・天城高雅役を演じている声優の宮野真守を迎えてトークしている音源。一青窈自身の「ZETMAN」への思いや、アニメ作品に対する興味関心から生まれた質問と、その疑問に適切かつ軽妙に応えていく声優2人とのやり取りを楽しむことができる。
一青窈が2人と顔を合わせるのは今回のトークセッションが初めてで、彼女は声優陣それぞれが役になりきって語るセリフに興奮。一青と浪川が同い年ということから互いに観ていたアニメや読んでいたマンガの話になり、この会話の中で一青がマンガ好きであることが露呈する。「ZETMAN」原作者の桂正和については一青が「桂先生のマンガはちょっとドキドキしすぎるんで……あれを所蔵している女子ってなんか……」と語り、これに対して宮野は「あれは僕のバイブルでしたから」と返答。桂の描くスクール水着姿について「なんであんなに鋭角なんだろう?」「いい角度!」と盛り上がっていた。
アニメ「ZETMAN」の話では、感情を持たずに生まれた神崎人が感情を覚えるうちにどう声の色を変化させていくかについてや、天城高雅の情けなさが見え隠れする声の表情など、各キャラクターの声を表現するうえでの裏話や苦労話を、一青窈の質問を受けながら浪川と宮野が回答。トークは次第に悩み相談の様相を呈し、男性陣が一青にアフレコの方法を説明する場面では「ダンスをしたほうがいいですよ」という一青窈の珍妙なアドバイスが披露された。
その後も俳優・遠藤憲一のナレーションの素晴らしさや、実際に桂正和に会ったときのそれぞれの感想など、「ZETMAN」を通したアニメ制作の裏側の話を次々展開。一青窈の主題歌をテーマにしたパートでは、彼女は「世代として勧善懲悪で育ってきたから、そもそも悪って何?正義って何?とお題目を提示してくること自体が珍しい。だから歌詞を書くのも難しかった」など、作品に対する感想を述べていた。また「dots and lines 一青窈 loves Mummy-D(ライムスター)」の話では、一青窈がRHYMESTERの大ファンだということや、「『もらい泣き』でデビューする前はR&Bシンガーとしてデビューしたかった」という知られざるエピソードも。「とめる」の話では「“ビスを止める”から、“想いを止める”“2人の絆を止める”という意味へ繋がり作った」という歌詞の意味を明かしていた。
トーク終盤では、マンガ「ZETMAN」が連載開始から10年目を迎えた今でもなぜ多くの人たちに支持されているかを、桂正和が語った言葉を引用しつつ3人なりの視点で熱く語っていく。また、質問が書かれた「指令書」を引いた人が答える相手を指名する「覚醒!ZETMAN トークセッション!」と題したコーナーでは、「ZETMAN になったら何をする?」「人生の岐路は?」といった質問の一青窈による答えに、男性陣が拍手する一幕も。今回のトークセッションは、「ZETMAN」という作品を通して3人それぞれのキャラクターや個性が表出した内容となった。
関連商品
リンク
- 一青窈 OFFICIAL SITE
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
音楽ナタリー @natalie_mu
一青窈「ZETMAN」CDに浪川大輔&宮野真守トークも収録 http://t.co/gbZaRwf8