ストレイテナー充実セットリストで魅せた今年初ワンマン

ストレイテナーが最新シングル「VANDALISM / SILLY PARADE」の発売を記念したレコ発ライブ「VIVA LA VANDALISM」を、5月3日に東京・品川ステラボールにて開催した。

この日の公演は、ストレイテナーにとって今年初のワンマンライブということもあり、気合の入ったファンが集結。また、ライブの模様はUstreamとニコニコ生放送で同時生中継され、各地のファンがリアルタイムで4人のパフォーマンスを楽しんだ。

ライブの幕開けを飾ったのは「CLARITY」。ホリエアツシ（Vo, G）の穏やかな声と、落ち着いたアンサンブルが会場を満たしオープニングを飾る。続いて「VANISH」「KILLER TUNE [Natural Born Killer Tune Mix]」の2曲が畳み掛けるように披露され、オーディエンスの熱気を高めていく。ナカヤマシンペイ（Dr）は猛るようなリズムを刻み、日向秀和（B）は躍動的な動きで観客を煽る。そして大山純（G）はディストーションギターを響かせ、楽曲の激しい側面を引き出していった。

イントロのギターで歓声があがった「PLAY THE STAR GUITAR」、厚みのあるツインギターと骨太なベースが絡み合った「BIRTHDAY」などメロディアスなナンバーを経てMCがスタート。ホリエは笑顔を浮かべ、「久しぶり。2カ月ぶりかな？ 結構長く感じました。短い時間ですが、同じ夢を見たいです」と語りかけ、会場を盛り上げた。

続くパートでは、ストーリー性のあるメロディが印象的な「Sunny Suicide」と「REMINDER」が演奏され、バンドの“動”の一面が浮かび上がっていく。「REMINDER」では盛大なoiコールが巻き起こり、一体感のある空間が作り出されていった。しかし、次の「Lightning」で空気は一変。深淵でシリアスなサウンドスケープが観客を圧倒していく。その後の「Man-like Creatures」「CLONE」の流れも、バンドのディープな側面を浮き彫りにしていた。

ひと息ついたところで、ナカヤマが「なんでUstとかニコ動で流されてると思うと緊張するんだろうね？」とはにかみながら語り、ホリエはそれに対し「万が一にでも失言は控えたいじゃん？（笑）」と返し、笑いを誘った。そして「『VIVA LA VANDALISM』へようこそ！」という言葉から「VANDALISM」を熱演。ダンサブルなサウンドでフロアを揺らしていく。

そのままストレイテナーの中でも屈指のダンスチューン「SPEEDGUN」や「BERSERKER TUNE」が連投され、会場の熱狂はピークに。メンバー4人もオーディエンスの熱烈な反応に応え、激しいプレイを展開した。

クライマックスに入る前に、ホリエは今後の予定を発表。「夏にはフェスとかいろいろあるでしょう。でもその前にシングルを出します。候補曲にカッコいい曲がありすぎてまだ決めてません」と明かすも、ナカヤマが「でも9割決まってます」とすかさずツッコミを入れる。ちなみにシングルは7月13日にリリースされる予定なので、ファンは続報に注目しておこう。

ライブの終盤戦を盛り上げたのは「SILLY PARADE」「瞬きをしない猫」の2曲。演奏を終えると、メンバーはいつものように一列になって肩を組み深々とお辞儀をした。

アンコールでホリエは、「ホントありがとうございます。インターネット観てる人もありがとうございます」とファンに感謝。そして「MARCH」でフィナーレを彩ると、ピアノのリフレインが余韻を残す中で「また会おう！」と再開を約束する言葉でライブに幕を下ろした。

「VIVA LA VANDALISM」セットリスト

01. CLARITY
02. VANISH03. KILLER TUNE [Natural Born Killer Tune Mix]
04. ALIBI
05. PLAY THE STAR GUITAR
06. BIRTHDAY
07. FREEZING
08. Sunny Suicide
09. REMINDER
10. Lightning
11. Man-like Creatures
12. CLONE
13. クラッシュ
14. VANDALISM
15. SPEEDGUN
16. BERSERKER TUNE
17. Ark
18. TRAVELING GARGOYLE
19. Melodic Storm
20. SILLY PARADE
21. 瞬きをしない猫
＜アンコール＞
22. MARCH