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アニソンは国境を超える!豪華コラボ続出のアニサマ上海公演

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「アニサマ」の愛称で親しまれる日本最大のアニメソングイベント「Animelo Summer Live」が、ついに海外に進出。昨日2月19日に上海のアリーナ会場・上海大舞台にて「Anisama in Shanghai -Only One-」が開催された。

アニソンファンにとって毎年夏の風物詩となっている「アニサマ」。2005年のスタート以来規模を拡大し続け、今や海外でも高い認知度を誇るビッグイベントとなった。初の海外公演となった「Anisama in Shanghai -Only One-」には、およそ8000人のアニソンファンが集結。また、ステージの模様はニコニコ生放送を通して生中継され、10万人を超える視聴者が会場の熱気を共有した。

日本の伝統芸能、和太鼓の激しい演舞で幕を開けるというインパクト抜群のオープニングに続き、まず最初に登場したのはアニソン界を牽引するスーパーグループ、JAM Project(影山ヒロノブ、遠藤正明、奥井雅美、きただにひろし、福山芳樹)。和太鼓とのコラボレーションによる「VICTORY」で盛り上がりは一気に加速し、続く影山ヒロノブのソロ「聖闘士神話(ソルジャードリーム)」では日本語による大合唱が巻き起こった。

前半戦には飛蘭、石田燿子、きただにひろし、福山芳樹、Kimeruが矢継ぎ早に登場。それぞれヒットナンバーを熱唱し、日本語と中国語を交えたMCで現地のファンに感謝の思いを伝えた。飛蘭は衣装にカンニングペーパーを仕込むという用意周到ぶりを見せたが、おぼつかない読み上げぶりに客席からは笑みがこぼれる。情熱的な歌声と気さくなキャラクターは、上海のアニソンファンに強い印象を与えた。また、日本が生んだバーチャルアイドル・初音ミクも参加し、生バンドの演奏とリンクした歌とダンスを披露。会場を“みっくみく”に染め上げた。

前半戦を締めくくったのは、人気男声声優の岩田光央、小野大輔、鈴村健一、森久保祥太郎からなるユニット「おれパラ」。上海での人気も高く、4人揃っての「おれパラップ」では特に女性ファンからの黄色い声援が飛び交う。ソロパフォーマンスでは、それぞれのキャラが際立った個性あふれるステージを展開させた。小野大輔の愛称「小野D」は上海にも広まっており、イベント前、彼らの到着を待ち構えていたファンからは「もす!」とおなじみの挨拶で呼びかけられたという。

15分の休憩を挟んで行われた後半戦は、ALI PROJECTのステージからスタート。デカダンスの香りあふれる唯一無二の世界観は、現地のファンに大きなインパクトをもたらした。続く栗林みな実は「Precious Memories」「Shining☆Days」と人気のナンバーに加え、奥井雅美とのデュエットで代表曲「翼はPleasure line」を披露した。アニサマ名物のコラボレーションで沸き上がる中、さらに飛蘭と石田燿子が合流し、世界中で愛されるアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のテーマソング「残酷な天使のテーゼ」を歌うと場内は大合唱。国境や言語の壁を超えるアニソンのパワーを証明した。

間髪入れず奥井雅美、遠藤正明、影山ヒロノブが貫禄のソロパフォーマンスを披露すると、会場の盛り上がりはさらにヒートアップ。そして「俺の歌を聴けー!」という雄叫びとともに現れた福山芳樹がギターを手に「マクロス7」熱気バサラのナンバー「突撃ラブハート」のイントロを奏でると、「マクロスF」の歌姫、シェリル・ノームことMay'nも「私の歌を聴けー!」とステージに飛び出してきた。バサラ&シェリルの時空を超えた共演に、会場はもちろんニコ生視聴者も大興奮。ひときわ熱狂的な歓声に迎えられたMay'nは、シェリルの代表曲「ダイアモンド・クレバス」「射手座☆午後九時Don't be late」を歌い上げた。

そして最後はもちろん、日本のアニソン界を代表するJAM Projectが5人で登場。「TRANSFORMERS EVO.」「レスキューファイヤー」の熱いコール&レスポンスで会場との一体感を深めた。5人は中国語でMCをつないで感謝の思いを伝えると、2010年「上海万博」のテーマソングに起用された「Only One」を中国語で披露。ラストの「GONG」「SKILL」メドレーでは出演者全員をステージに呼び込み、8000人の観客とともに「MOTTO! MOTTO!」の大合唱でステージを締めくくった。

鳴り止まないアンコールに応え、再びステージ上に集まった出演者たちは、一人ひとり観客への感謝の言葉を伝えた。長老・影山ヒロノブは「アニソンの力で、中国と日本がもっと仲良くなれるように」とコメント。最後は出演者全員で「Only One」を、今度は日本語で歌い上げた。歌詞に込められた「国境を越えて、言語を越えて、価値観を超えて、お互いを認め合い、尊重しあう世界が来ることを願おう」というメッセージが胸に染みわたる、感動的なエンディング。4時間半におよんだ夢の舞台は、笑顔に包まれながら大団円を迎えた。

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