9mm Parabellum Bullet、横浜で狂乱ツアーファイナル

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9mm Parabellum Bulletの全国ツアー「Revolutionary Tour 2010」の追加公演が、6月30日に横浜BLITZで行われた。

オーディエンスの熱狂を目の当たりにした菅原は「この前までホールツアーやってたから、ライブハウスは楽しいね」と語った。(Photo by 森リョータ)

オーディエンスの熱狂を目の当たりにした菅原は「この前までホールツアーやってたから、ライブハウスは楽しいね」と語った。(Photo by 森リョータ)

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この日のライブの模様は9月9日にリリースされるDVD「actIII」に収録。同時発売の「actII」には昨年9月9日の日本武道館ライブの模様が収められる。(Photo by 森リョータ)

この日のライブの模様は9月9日にリリースされるDVD「actIII」に収録。同時発売の「actII」には昨年9月9日の日本武道館ライブの模様が収められる。(Photo by 森リョータ)

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終演後にはかみじょうがボーカルマイクに向かって「ありがとうございました」と挨拶する、珍しいシーンも。(Photo by 森リョータ)

終演後にはかみじょうがボーカルマイクに向かって「ありがとうございました」と挨拶する、珍しいシーンも。(Photo by 森リョータ)

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これは4月にリリースされたサードアルバム「Revolutionary」のリリースツアー。バンドの結成の地・横浜で迎えた最終公演のチケットはもちろん即日ソールドアウトし、場内には開演前から異様な熱気が充満した。

大きな拍手の中メンバー4人がステージに登場し、菅原卓郎(Vo,G)はツアーファイナルへの思いを込めるように、いつも以上に丁寧にフロアに向かって一礼。「3031」のイントロが鳴り響くと、オーディエンスは全員大歓声を上げた。続く「Cold Edge」では早くも満員のフロアに渦が巻き、菅原と滝善充(G)の絶妙なコーラスワークが高らかに響き渡る。「Invitation」では菅原が歌詞を「パーティしようぜ、横浜BLITZで!」と変えて歌い、会場を沸かせた。

「横浜BLITZでライブをやるのは2年ぶりぐらいです。今日はファイナルだけど、俺たちはいつもどおりのライブをするから」という菅原のMCに続いては「横浜に住んでいたとき作った曲」という「(teenage)Disaster」。MCでいったんクールダウンした場内が、かみじょうちひろ(Dr)の叩き出す複雑なリズムで再び熱く盛り上がる。そして「Revolutionary」を代表するナンバー、「光の雨が降る夜に」。ワウペダルを踏みながら滝が華麗なギターソロを奏で、アウトロではステージ前方に進み出た菅原と滝がメタルバンドさながらのユニゾンを聴かせる。派手なサウンドとパフォーマンスに、フロアはライブ前半戦最大とも言える盛り上がりとなった。

中村和彦(B)のシャウトから始まった「Wildpitch」は曲後半に向かうにつれて熱量を増し、サビでオーディエンスが全員ジャンプ。そして菅原の「次にやる曲は何かわかるかね?(笑)『Termination』からみんなの一番好きな曲をやります」という紹介に続き、「Heart-Shaped Gear」。中村とかみじょうが響かせる冷静なリズムが印象的なAメロから、サビでは一気に4人の轟音が爆発する。さらにその勢いのまま「Black Market Blues」へ突入。オーディエンスは腕を上げて踊り狂い、彼らのグルーヴに身をゆだねた。そしてステージ上のライティングが赤から青へ移り変わり、それぞれが不穏な音色を奏でる。菅原の鳴らす鈴の音から始まったのは「命ノゼンマイ」。静かに始まった曲は徐々に激しさを増し、怒涛のようなうねりがステージから巻き起こる。最後にかみじょうがライドシンバルを握りしめると、一瞬水を打ったような静寂に包まれた後で大歓声が沸き起こった。

「次の曲はこの夏に向けての……って前からある曲なんだけど(笑)、おなじみのサーフチューンを」と菅原が紹介した「The Revenge of Surf Queen」、そして「Finder」「The World」と、後半戦に入っても彼らの攻撃の手は緩まない。「The World」では菅原がまるで観客に演説するかのように、鋭い目でフロアを睨みつけながら歌いあげる。そして中村がアップライトベースを弾く姿が各地で話題を呼んだ「キャンドルの灯を」。ジャジーなアレンジと普段とは異なる中村のベースの音色が、バンドの新たな魅力を提示する瞬間となった。

ここで菅原は「あー、ここでちょっと業務連絡をしないといけないんだけど……」と面倒くさそうな口調で話し始める。「今年の9月9日はCOASTでイベントをやります」そして「もうひとつあるんだな。9月9日にDVDを2セット出します」と、ファンが狂喜する告知を2連続で発表。先ほどの口調は照れ隠しだったのか、興奮するオーディエンスを前に「あー終わった! よし、ライブしようじゃないか!」と笑い、いよいよ最後のパートへと突入していく。

イントロで滝が奏でるライトハンドで歓声が上がった「Beautiful Target」、全オーディエンスが一体となって「1、2、3、4!」のカウントを叫んだ「Talking Machine」と、場内のテンションは天井知らずの状態に。「The Revolutionary」ではフラッシュライトが明滅する中、4人が鬼気迫る演奏を繰り広げる。ラストを飾ったのは「Lovecall From The World」。かみじょうの踏むツーバスと中村の絶叫がフロアを激しく揺らし、ツアーファイナルにふさわしい盛り上がりのうちにライブが終了した。

鳴り止まないアンコールの拍手に応えて、メンバーは再びステージに登場。「アンコールありがとう、じゃあもうひと暴れすっか!」という菅原の言葉に続き、キラーチューンが連続して放たれる。9mmらしい狂乱と熱気がBLITZ中に充満する中、ツアーファイナルの終幕が訪れた。

9mm Parabellum Bullet Revolutionary Tour 2010
2010年6月30日 横浜BLITZ セットリスト

01. 3031
02. Cold Edge
03. Living Dying Message
04. Invitation
05. (teenage)Disaster
06. 光の雨が降る夜に
07. Wanderland
08. Wildpitch
09. Heart-Shaped Gear
10. Black Market Blues
11. 命ノゼンマイ
12. The Revenge of Surf Queen
13. Finder
14. The World
15. キャンドルの灯を
16. Termination
17. Beautiful Target
18. Talking Machine
19. The Revolutionary
20. Lovecall From The World

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音楽ナタリー @natalie_mu

9mm Parabellum Bullet、横浜で狂乱ツアーファイナル http://natalie.mu/music/news/34418

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